元幕内の35歳旭大星が引退 左膝の大けがで序ノ口から再起も関取復帰はかなわず
日本相撲協会は26日、最高位が西前頭8枚目の三段目旭大星(35=大島)の引退を発表した。前日25日に引退届を提出し、受理された。十両から幕下に転落した22年初場所から、左膝の大けがを理由に5場所連続で休場した。同年九州場所で、序ノ口から再起し、今年の名古屋場所では東幕下19枚目まで番付を戻していた。だが続く秋場所を2勝5敗と負け越し、九州場所は全休。来年1月の初場所(東京・両国国技館)では、西三段目20枚目に番付を下げ、関取復帰を果たせずに引退を決断した。 【写真】引退を発表した旭大星 今年亡くなった、元大関旭国が師匠を務めた大島部屋に入門した。出身の北海道・旭川市にちなみ「旭川の大きな星になれ」などの意味が込められたしこ名を背負って14年名古屋場所で新十両。新入幕を果たした18年夏場所で10勝し、唯一の三賞となる敢闘賞を受賞した。入門前後の様子が、フランス人女性映画監督によって、ドキュメンタリー映画化され、国内外で話題になったことがある。幕内は通算4場所、十両は通算34場所務めた。通算成績は483勝434敗80休。