井上尚弥の父が語るーラスベガス衝撃KO勝利の真実
井上は2014年4月に、プロ6戦目でWBC世界ライトフライ級王者、アドリアン・エルナンデス(メキシコ)に挑戦、6ラウンドにTKO勝利して初の世界ベルトを巻いているが、3ラウンドの終盤あたりから、左足の大腿部が攣り、最後までもたないと判断して、6ラウンドに勝負をかけた。厳しい減量が原因だった。 今回、その対策についても話し合ったという。 「今後、栄養士さんなどと相談して最後の調整方法を考えてみようという話をしました。ほんと計量前の直前の練習の上りの時期ですね。水分、栄養を、もう少しギリギリまで取れるように練習の上りの時期を遅らせる工夫をしようかと。これも次への課題です」 次戦は一度流れたWBO世界同級王者、ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦か、IBFの指名試合が最有力とされている。 「ラスベガスというプレッシャーの中で、こういう試合ができたことで、また尚のモチベーションも上がってくると思うんです。次の相手が誰になっても、このマロニー戦の経験が、いい具合にリンクしていけると思います」 世界最強の親子タッグ。ラスベガスデビューの成功で井上には、あのアジアが生んだ“レジェンド”6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)の再来との声が大きくなっている。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)