岸田首相「国賓待遇」でのアメリカ訪問…同行記者がみた7つの「異例」
岸田首相の「国賓待遇」でのアメリカ訪問。通常のアメリカ訪問とは違う、同行記者がみた7つの「異例」の光景とは。 岸田首相、NNNの単独取材に応じる 米との経済・安保連携アピール
■首相の米国「国賓待遇」での訪問…7つの「異例」
「異例ずくめ」のアメリカ訪問だった。岸田首相は去年も4回、アメリカを訪問しているが、「国賓待遇」での訪問は景色が違った。30年以上の外交経験を持つ外務省幹部も「何度も首相訪米はきているが、こんなのは最初で最後では」と漏らす異例の日程だった。5泊7日の日程を終え、首相はアメリカを出発。同行記者がみた、その光景とは。
■異例1.お出迎えの「異例」…儀仗隊に音楽隊、赤絨毯も
アメリカ到着時から、景色がいつもと違った。政府専用機が空港に着くと待っていたのは、儀仗隊に音楽隊、タラップの前には赤絨毯が敷かれた。通常訪問ではない「おもてなし」だった。 専用機前方に用意された赤絨毯は、岸田首相夫妻のために用意されたもので、普段は首相と一緒に前方から降りる総理秘書官らも、今回は専用機の後方から降りざるをえない事態に…。
■異例2.宿泊はブレアハウス…異例の「大統領迎賓館」
首相のワシントン通常訪問時は、ホワイトハウスすぐ近くのホテルが多い。しかし、今回は違った。空港から向かったのは、ホワイトハウス横にある大統領迎賓館「ブレアハウス」。裕子夫人と宿泊した。
■異例3.首相が米大統領専用車ビーストに異例の「相乗り」
9日の夕食会。ホワイトハウスからの移動に、バイデン大統領は専用車「ビースト」に首相を誘い、異例の両トップの「相乗り移動」となった。車内で満面の笑みをみせた2人。首相はNNNの単独インタビューで「頑丈な車だった」と感想を漏らした。
■異例4.市内のレストランで日米両夫妻が食事
異例の相乗りで向かった先も「異例」だった。「2日連続でホワイトハウスは…」というジル夫人の気遣いで、夕食は急きょ、バイデン夫妻“いきつけ”の市内のレストランへ。両夫妻は、名物のカニを使ったクラブケーキを満喫したという。
■異例5.5泊7日のアメリカ滞在…異例の「長期出張」
首相のアメリカ訪問日程は、通常ワシントンのみでとんぼ返りが多い。去年8月の日米韓首脳会談でのワシントン滞在は1泊3日と“弾丸日程”だった。しかし、今回は「国賓待遇ということもあり、行事が多く、ゆったりした日程だった」(外務省幹部)というように、5泊7日と、首相のアメリカ出張としては「異例の長さ」となった。