岸田首相「国賓待遇」でのアメリカ訪問…同行記者がみた7つの「異例」
■異例6.ワシントン訪問後…異例の「地方視察」
異例は滞在日程だけでなく、訪問先も。首相がワシントンの後に訪れたのはノースカロライナ州。9年前の安倍首相(当時)も国賓待遇訪問の時は地方視察をいれたように、「国賓待遇では地方視察をいれるのが通例」だという。国会会期中にもかかわらず、ワシントン日程を終え地方視察もいれたのは、「国賓待遇ならではのスケジュール」(同行筋)だったといえる。
■異例7.7日間海外出張なのに…異例の「内外記者会見」なし
最後の異例は「内外記者会見」なし。首相の海外訪問時は、締めくくりに外国プレスも入れた形で「内外記者会見」が行われるのが通例。しかし、今回は長い日程だったにもかかわらず、開かれる事はなかった。同行筋は「共同会見は行った。内外会見はスケジュールとタイミングが合わなかった」と説明しているが、長期滞在なのに、内外記者会見がないという「異例の形」となった。 帰路の飛行機では、長旅の疲れも見せずに首相は同行スタッフらをねぎらっていた。帰国してからは「日本の国会ではこんな拍手はない」と米議会で演説し笑いをとった、“拍手のない”厳しい日本の国会が待ち構えている。