原巨人はどうすればセ・パ交流戦を勝ち抜けるか…大物OBが緊急提言…「出でよ!個性ある選手」
プロ野球のセ・パ交流戦が今日24日に開幕する。第17回目となる交流戦はセの球団主催の6試合でスタート。6月12日まで、各カード3試合ずつ1チーム当たり18試合を消化する日程だ。交流戦の注目のひとつがセの球団の健闘。昨季は12年ぶりにセがパに勝ち越したが、パの強豪チームを相手にどこまでやれるかがペナントレースの行方を左右することになる。巨人の大物OBである元ヤクルト、西武監督の広岡達朗氏が阪神に連敗して交流戦に突入するジャイアンツにハッパをかけた。
2014年以来交流戦Vから遠ざかる
交流戦だからこそ実現する対決をファンは楽しみにしている。千葉ロッテの佐々木朗希とのドリーム対決やBIGBOSS新庄の率いる日ハムvsセ球団の対決など話題に事欠かないが、ペナントレースを左右する重要な18試合となる。特に2010年から10年連続でパに負け越していたセのチームにとって、ここで独り勝ちできれば、一気に混戦を抜け出す可能性が生まれる。 巨人のペナントレースの成績と交流戦成績には相関関係がある。 巨人は2012年から3連覇を果たしたが、2012年、2014年は交流戦でV。2019、2020年と連覇した際も2019年はセではトップとなる3位と健闘した(優勝はソフトバンク)。ちなみに2020年は新型コロナの影響で交流戦は中止となっている。 一方、高橋由伸氏が監督を務めてBクラスに終わった2017年の交流戦は10位。3位に終わりVを逃した昨年も交流戦は9位とふるわなかった。巨人にとって交流戦は試金石なのだ。 では28勝21敗の2位で交流戦を迎える今年の巨人は勝てるのか。 球団の大物OBである広岡氏は「現状、監督、コーチが選手の力を引き出すことができていないが、やり方によって可能性はなくはない」という見方をした上で問題点を指摘した。 「投手陣は先発がこらえきれず、ブルペンもルーキーの大勢以外は頼りない。そして何より打線に得点力がない」 防御率3.39はリーグ4位で、先発で規定投球回数をクリアしているのは、戸郷一人だけ。先発完投&完封したのはシューメーカーが4月23日の中日戦で成し遂げた1試合しかない。中継ぎ、抑え陣で防御率2点台をキープしているのは16セーブの活躍を見せているルーキー大勢、デラロサの2人だけ。そのデラロサも20日の阪神戦では9回に大山に起死回生の同点2ランを浴びるなど、勝利方程式として計算できる安定感があるわけではない。鍬原が20試合、今村、畠が19試合に投げるなどの酷使も気になる。