韓国が狙う「モンゴル市場」…医療観光の誘致を強化
【09月09日 KOREA WAVE】韓国文化体育観光省と韓国観光公社が「医療観光」を掲げてモンゴルでの訪韓観光客誘致に力を注いでいる。 昨年、韓国を訪れた外国人医療観光客の数は約60万人で、新型コロナウイルスパンデミック以前の2019年の約50万人に比べ、約20%増加した。そのうちモンゴル人は2万2080人で、医療観光客全体で5位になっている。 同省と観光公社は、急成長するモンゴル人の医療観光需要を反映し、現地の中産階級をターゲットに「医療観光の目的地・韓国」を印象付けて潜在的な需要を掘り起こすためのイベントを開催した。 首都ウランバートルと第2都市のダルハンで8月30日から9月2日まで「韓国医療観光大展」(K-Medical Tourism Festival)▽8月31日にウランバートルで「韓国週間 K-観光ロードショー in ウランバートル」――をそれぞれ開催し、現地の観光業界や消費者を対象にマーケティング活動を展開した。 先月30日、ウランバートルのシャングリラホテルで開かれた「韓・モン医療及び観光トラベルマート」には、韓国から医療機関や観光業界、地方自治体など50以上の機関が参加。モンゴルの観光業界からは44機関、計170人が出席して、活発なビジネストークが繰り広げられた。 同日開催された「韓国医療文化観光の夜」では、韓国の伝統公演やK-フード体験イベント、そして両国の観光業界間でのネットワーキングが提供された。また、今月1日から3日までダルハンでは、地域の企業従業員や学校関係者、保護者ら約300人を対象に「オーダーメイド医療観光」相談会が開かれた。 観光公社は今回のイベントを通じて、韓国国内の医療機関と共同で、モンゴル国立学校オユニ・イレドゥの生徒約5000人に対し、眼科・歯科検診を提供し、教育医療観光に特化した商品を共同で開発する。 ウランバートルやダルハンなどで開催された「トラベルマート」では、2499件の商談が成立し、現地での契約及び業務協約は248件が締結された。推定売上額は約11億ウォン(約1億1715万円)。 さらに、医療観光は家族とともに訪れることが多く、再検査や継続的な治療・管理が必要な特性を考慮すると、大きな経済的波及効果が期待される。 また、観光公社が開催した「韓国週間 K-観光ロードショー」では、「K-旅行」「K-ショッピング」「K-フード」「K-ポップ」など、テーマ別の体験ゾーンを設置し、現地で訪韓商品を販売促進すると同時に、「韓服体験」や「人生4カット」「パドルボード」など、多様なK-コンテンツを体験できるようにした。 観光公社のイ・ハクジュ国際観光本部長は「モンゴルの人口は約350万人だが、人口に対する訪韓者や医療観光客の割合は世界1位だ。公社は、モンゴルの医療観光需要増に応じたオーダーメイドの医療観光コンテンツを引き続き開発する」と強調した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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