大谷翔平、メジャー200号本塁打の内容も”レジェンド級”…?意外な現役選手との類似点とは?【コラム】
メジャー屈指の強打者に引けを取らない量産ペース…?
以降は、2000年以降デビューの選手を対象に、200本塁打達成までの過程を簡単に4区分して比較した。ハワード氏、プホルズ氏を除く4人が現役である。 通算50本塁打達成までの試合数は大谷選手が最も多いが、151~200本塁打に要した試合数は、ジャッジ選手に次いで少なくなっている。
大谷翔平に近いメジャーリーガーは?
7月14日現在、通算で200前後の本塁打を打っている現役選手は以下のとおりである。 レギュラーを張る中心選手の名前が並ぶ中、アロンソ選手と大谷選手の数字が酷似している。「三振かホームランか」のイメージが強い現ワシントン・ナショナルズのジョーイ・ギャロ選手の打席数も大谷選手とほぼ同じだ。
データで見えた大谷翔平の”凄さ”
大谷選手が優れた数値を示す本塁打記録のひとつとしてAB/HR(本塁打1本あたりの打数)もある。3,000打席以上の選手を対象とした場合、大谷選手の数値はMLB歴代12位、現役選手の中では6位に入る。 現役の左打者に限れば、ギャロ選手、カイル・シュワーバー選手に次いで3位だ。ちなみに、ギャロ選手は870試合目で、シュワーバー選手は824試合目で通算200本塁打を達成した。 このように、大谷選手の通算200本塁打達成は、高い本塁打の割合を背景として、MLB史上でも速い部類に入るものだ。
同リーグのライバルたちとの比較
以降は上記選手のうち、今年は本塁打数で大谷選手を追うアロンソ、シュワーバー両選手を取り上げた比較を行う。シュワーバー選手は、フィラデルフィア・フィリーズで大谷選手と同じ1番DHのポジションを務める。 一方で「三振か本塁打か」のイメージも強い。2022年、2023年とも40本台後半の本塁打と200以上の三振を同時に記録、2023年の打率は2割未満だった。 2021年~2024年7月14日の主要指標を比較すると図のようになる。
打球方向に大きな違いが…?
直近の約3年半では、大谷選手とシュワーバー選手のAB/HRにほとんど差がない。大谷選手と比べてシュワーバー選手が三振しやすくアロンソ選手が三振しにくい点、大谷選手の打率が抜けて高くなっている点も特徴である。 米分析サイト『Baseball reference』のデータをもとに、上記と同じ期間での両選手の3方向別の本塁打数を比較すると以下になる。 「引っ張る」「流す」の区分の観点に立つと、アロンソ選手とシュワーバー選手の打球方向は実質的にほぼ同じと言える。大谷選手は、センター方向の本塁打の割合が両選手に比べ15ポイント前後高い。