パリ聖火、仏国内でリレー開始 1万人でつなぐ
【マルセイユ(フランス)共同】ギリシャのオリンピアで採火されたパリ五輪の聖火は9日、巨大な帆船で運ばれて到着したフランス南部マルセイユから国内リレーが始まった。セーヌ川で行われる7月26日の開会式まで約1万人がランナーで参加。世界遺産のベルサイユ宮殿やモンサンミシェルなど観光名所の他、海外領土を含む国内400以上の市町村を巡り、開幕まで3カ月を切った五輪へ機運醸成を図る。 サッカーJリーグの浦和でも活躍した元フランス代表のバジール・ボリ氏が、マルセイユを一望できる高台の大聖堂からスタート。鐘の音が響く中、沿道に訪れた多くの見物客が拍手を送り、次の走者に引き継いだ。 ボリ氏は「気持ちが高ぶっている。誇らしい」と声を弾ませ、大会組織委員会のエスタンゲ会長は「聖火リレーは五輪の物語を伝える象徴的なもの。大会の価値を高めたい」と思いを語った。 聖火のトーチは五輪で初めて選手数が男女同数となる大会で「平等」をテーマに上下左右が対称となる形状。