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なんと、水上バイクに「 排気量 1900cc エンジン」を 搭載 ！ ヤマハ が 開発 した 「 新しい マリン・エンジン 」のすごさとは？

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ワールドジェットスポーツマガジン

開発担当者に聞く「新しいHOエンジン」・十分な実績と信頼性があるエンジンを、なぜパワーアップしたのか？

振動の少ない、高性能エンジン。

――　今回のモデルチェンジで、来年発売される全てのHOエンジンが1.9リッターになるのですか？ ヤマハ　はい。HOエンジンが搭載されている24年モデルは、全部1.9リッターになります。これだけ大幅に変えてしまっているので、1.8リッターから見たら、1.9リッターの部品はほとんど使えなくなります。 ――　これだけパーツ変更しているのに、「フルモデルチェンジ」ではないのですね？ ヤマハ　今回でいえば、1.8リッターのいいところをそのまま活かして使っていますので、「マイナーチェンジ」と我々は言っています。

素材から全て見直した新エンジン

――　他メーカーは、馬力を上げるのにストロークをアップすることが多いので、ヤマハのエンジンもそうだと思っていました。でも、話を伺うと全く違います。ストロークのアップとボアアップでは、ボアアップのほうがいいのですか？ ヤマハ　どっちがいいというのはないと思います。多分、どの設計者さんに聞いてもそうだと思いますが、むしろ「どういうコンセプトで作りますか？」だと思います。背を高くしたくなかったら、ストロークを上げないでしょうし。 ――　ということは、新しいHOエンジンは、背を高くしたくなかったということですね？ ヤマハ　すでにもう、十分高いですから（笑）。

エンジンの性能を上げても、重量は重くしない

排気系も見直し、爆発タイミングに合わせて排気のマフラーをチューニング。エキゾーストマニホールドは、マフラーの集合形状を「4-3-1」にすることで、排気管長1本の長さを長くした。

――　新しいエンジンは、パワーもボアも上がっているのに、なぜ軽量化に成功しているのですか？ ヤマハ　先ほど「ボディシリンダーを作り直した」と説明させていただきましたが、このエンジンは「鉄のスリーブ」を使っています。ウチの3気筒もそうですが、他メーカーさんでもメッキシリンダーを使っていると思います。 今回、素材を変えたことでメッキシリンダーのスリーブが薄くなりました。 薄くなった分、軽くなる。エンジンの大きさを変えないで、スリーブを薄くしたことで、重量としては軽くなっています。 それと、「いかに空気を入れるか」がNAエンジンのポイントなので、そこに注視して、今回は開発をしました。 ――　燃費はどうですか？ ヤマハ　基本的に「性能＝燃料の量」なので、現行のHO（1.8リッター）と比べると悪くなります。同じように走ったら、こっち（1.9リッター）のほうが性能を出している分、燃料を食います。 でも、スーパーチャージャーと比べると、（NAの）1.9リッターのほうが良いのは決まっています。「性能の数字＝燃料の消費」ですから。

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