「Jリーグ→海外」の最高額は? 日本人移籍金ランキング1~10位。1位は小野伸二! その金額は?
7位:昌子源(しょうじ・げん) 生年月日:1992年12月11日 移籍先:鹿島アントラーズ→トゥールーズ(フランス) 移籍日:2019年1月1日 移籍金:300万ユーロ(約4.8億円) 2024シーズンからFC町田ゼルビアで活躍している昌子源は、2019年に鹿島アントラーズからフランスのトゥールーズに移籍した。300万ユーロ(約4.8億円)の移籍金はDFの選手としてこのランキングで最も高額だが、本人にとってもトゥールーズにとっても期待通りにはいかなかった。 高校を卒業して2011年に鹿島でプロ入りした昌子は、2016年と2017年にJリーグベストイレブンに選出されるなど、国内で確かな実績を積んできた。そのことが評価されてトゥールーズ行きが実現し、2018/19シーズン後半戦はレギュラーとして活躍した。しかし、プレシーズンの負傷や監督の解任もあり、2019/20シーズンはリーグ戦1試合の出場でシーズン途中に日本復帰が決まった。 昌子の日本復帰後に地元紙『ラ・デペシュ』が報じた内容によると、昌子はヨーロッパ文化への順応に苦しんでいた。また、クラブから軽度の捻挫と診断されていたにもかかわらず、実際にはもっと深刻なケガだったことも不信感につながったとされている。 加入後すぐにレギュラーになった昌子がさらに適応していたとしたら、いったいどこまで行けたのかは気になるところだ。それでも、いくら能力があっても新しい環境に馴染めるかは蓋を開けてみなければ分からないもの。トゥールーズは昌子放出の際にガンバ大阪から200万ユーロ(約3.2億円)の移籍金を受け取ったとされている。期待通りとはいかなかったとしても、財政的なダメージは最小限に抑えたようだ。
6位:三笘薫(みとま・かおる) 生年月日:1997年5月20日 移籍先:川崎フロンターレ→ブライトン(イングランド) 移籍日:2021年8月10日 移籍金:300万ユーロ(約4.8億円) 三笘薫は、大学在学中の2019年に川崎フロンターレの特別指定選手としてYBCルヴァンカップに出場した経験を持ち、2020年に正式加入した。プロ1年目からJ1で30試合に出場して13得点を記録するなど活躍し、クラブの優勝に貢献している。翌年もコンスタントに活躍を続けて東京五輪でもプレーしたあと、イングランドのブライトンに移籍金300万ユーロ(約4.8億円)で加わった。 ブライトンはもともと三笘を育てる方針で、獲得してすぐにベルギーのユニオン・サン=ジロワーズにレンタルした。ベルギー1部リーグで27試合に出場して7得点4アシストと結果を残して2022/23シーズンからブライトンでプレーを始めると、切れ味鋭いドリブル突破でプレミアリーグに衝撃を与え、このシーズンは全公式戦合わせて41試合出場で10得点8アシストという成績を残した。 市場価値はグングンと上昇し、2023年10月には5000万ユーロ(約80億円)に到達した。2023/24シーズンは負傷による離脱が長かったため、現在は4500万ユーロ(約72億円)まで市場価値を下げているものの、300万ユーロで獲得した選手としては異例の上昇率と言えるだろう。 ブライトンは近年、モイセス・カイセド、マルク・ククレジャ、アレクシス・マック・アリスターといった選手を育てて高値でビッグクラブに放出している。三笘もブライトンの成功例の1つであることは間違いない。