「Jリーグ→海外」の最高額は? 日本人移籍金ランキング1~10位。1位は小野伸二! その金額は?
5位:中田英寿(なかた・ひでとし) 生年月日:1977年1月22日 移籍先:ベルマーレ平塚(湘南ベルマーレ)→ペルージャ(イタリア) 移籍日:1998年7月1日 移籍金:350万ユーロ(約5.6億円) 元サッカー日本代表の中田英寿は、1998年のフランスワールドカップで活躍したあと、イタリアのペルージャへ移籍した。当時はまだユーロ導入前のため移籍金の額はあくまで目安ではあるが、350万ユーロ(約5.6億円)が動く大型取引だった。 中田は、1998/99シーズン・セリエA開幕戦で衝撃的なデビューを飾った。アレッサンドロ・デル・ピエロ、ジネディーヌ・ジダン、フィリッポ・インザーギ、エドガー・ダービッツといったトッププレーヤーを擁する強豪ユベントスを相手に1試合2得点を記録している。試合には敗れたものの、多くの人に驚きを与えた。中田はこのシーズンのセリエAで10得点を記録し、ACミランやユベントスへの移籍が噂されるほど注目の選手となっている。 その後、ローマに移籍した中田は、フランチェスコ・トッティとポジションを争った。2000/01シーズンの終盤戦で優勝を争うユベントスとの直接対決に0-2のビハインドの状況で途中出場すると、1得点1アシストの活躍でドローに持ち込み、ローマのセリエA優勝に大きく貢献した。 当時、日本人選手がヨーロッパのクラブに行くことは商業的な要素が強いという見方をされがちだったが、中田が成功を収めたことで、その後多くの日本人選手がJリーグから海外に挑戦するようになった。中田のペルージャ移籍がなければ、日本人選手の欧州進出にはもう少し時間が掛かっていたかもしれない。
4位:浅野拓磨(あさの・たくま) 生年月日:1994年11月10日 移籍先:サンフレッチェ広島→アーセナル(イングランド) 移籍日:2016年7月18日 移籍金:400万ユーロ(約6.4億円) サッカー日本代表で屈指のスピードを誇る浅野拓磨は、2016年夏にサンフレッチェ広島から400万ユーロ(約6.4億円)の移籍金でイングランドの名門アーセナルに加入した。 浅野はプロ3年目の2015シーズンに広島で定位置をつかみ、J1で32試合に出場して8得点を記録。翌2016シーズンからは10番に背番号を変えてエースとして活躍していたところで、アーセナルに引き抜かれた。 しかし、浅野はイギリスで労働許可証が下りなかったため、アーセナルで一度もプレーすることなく、すぐにドイツのシュトゥットガルトにレンタルされることになった。これは予定されていたものではなく、アーセナルは特例で許可が下りることを期待していたとされており、完全に誤算だったようだ。 浅野はその後、ヨーロッパ複数クラブで経験を重ね、2024/25シーズンからはスペインのマジョルカでプレーすることが決まっている。浅野にとって、アーセナル加入はヨーロッパ挑戦のきっかけになったと言えそうだ。ただ、アーセナルにとっては400万ユーロで獲得した選手を一度も起用することなく2019年夏に100万ユーロ(約1.6億円)でパルチザンに放出しており、浅野獲得で得たものはほとんどなかったかもしれない。