「Jリーグ→海外」の最高額は? 日本人移籍金ランキング1~10位。1位は小野伸二! その金額は?
3位:鈴木彩艶(すずき・ざいおん) 生年月日:2002年8月21日 移籍先:浦和レッズ→シント=トロイデン(ベルギー) 移籍日:2024年2月1日 移籍金:400万ユーロ(約6.4億円) 浦和レッズの下部組織で育ったGK鈴木彩艶は、クラブ史上最年少の16歳5カ月でプロ契約を交わした有望株だった。しかし、1つしかないGKのポジションをベテランの西川周作から奪うことはできず、ベンチを温める日々が続いていた。 それでも、そのポテンシャルは国外でも高い評価を受け、イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドが獲得に動いていたという話も再三報じられていた。その後、昨年8月にベルギーのシント=トロイデンに期限付き移籍で加入し、今年2月に400万ユーロ(約6.4億円)で完全移籍となっている。 このランキングに登場する選手たちは、そのほとんどがJリーグで実績を積んでから海外のクラブへ行った選手たちだ。その中にJリーグでほとんどプレーしていなかった鈴木が入るのは異例のことと言えるだろう。 ベルギーに渡った鈴木は、2023/24シーズンにベルギー1部リーグで32試合に出場し、浦和時代よりも経験を重ねている。ヨーロッパではさらに知名度が高まってきているようで、現在は新シーズンからセリエAに昇格するコモが獲得に動いていることが報じられているところだ。 シント=トロイデンが鈴木獲得に投じた400万ユーロの移籍金は、JリーグでベンチのGKに対する金額としては高すぎるものの、ヨーロッパ主要リーグのGKと考えればかなり安い部類だ。21歳という若さも手伝って、これから移籍市場を賑わせる存在になるかもしれない。
2位:古橋亨梧(ふるはし・きょうご) 生年月日:1995年1月20日 移籍先:ヴィッセル神戸→セルティック(スコットランド) 移籍日:2021年7月19日 移籍金:540万ユーロ(約8.64億円) 大学卒業後にFC岐阜でプロ入りした古橋亨梧は、2018シーズン途中にヴィッセル神戸へ移籍して活躍したのち、2021年夏にスコットランドのセルティックへ加わった。移籍金は540万ユーロ(約8.64億円)で、Jリーグから海外へ移籍した日本人選手としては史上2位となっている。 当時のセルティックは、2018年から2021年にかけて横浜F・マリノスを指揮したアンジェ・ポステコグルー監督が率いていた。Jリーグをよく知るオーストラリア人監督が真っ先に目を付けて獲得したのが古橋だった。 古橋はすぐに期待に応えてゴールを量産し、2022/23シーズンにリーグの最優秀選手賞と得点王をダブル受賞するなど、スコットランド1部リーグ屈指の選手と認知されるまでになった。2023/24シーズンの後半戦は、ノリッジからレンタルで加入したアダム・イダにポジションを譲ることもあったが、それでもリーグ戦38試合出場で14得点5アシストと結果を残している。 国外初挑戦の日本人選手に対して540万ユーロを投じるというのはセルティックとしても大きなチャレンジだったかもしれないが、古橋の現在の市場価値は1400万ユーロ(約22.4億円)でスコットランド1部リーグ全体で2位タイとなっている。古橋にとってもクラブにとっても価値のある移籍だった。