今夜にでも作りたい! 落とし卵入り「手ちぎり厚揚げと鶏のピリ辛小鍋」。とろけるチーズを加えても美味
料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。 【画像】簡単おいしい「厚揚げと鶏のピリ辛小鍋」の材料と作り方 どんなものであれ、作ろうと思ったそのこと自体が尊い。今晩はひと品、作ってみませんか?
簡単に作れて最高においしい「厚揚げと鶏のピリ辛小鍋」
秋も深まり、ぐつぐつと鍋の煮える音が耳に心地よくなってきました。今回はコチュジャンを使って、厚揚げと鶏の小鍋なんてどうでしょう。ピリッとした風味が食欲を誘ってくれますよ。 最近手に入れた、直径17㎝程度のアルミの小鍋。直接火にかけられて、そのまま食卓に運べるデザインが気に入っています。洗い物も少なくてすみますしね。今回はこれを使いますが、もちろんフライパンや片手鍋で作れるレシピです。 ■材料(1人分) ・厚揚げ:150g ・鶏もも肉:90g ・小松菜:1株(40g程度) ・卵:1個 調味料 ・コチュジャン:小さじ1 ・味噌:小さじ2 ・醤油:小さじ1 ・酒:大さじ1 ・水:200ml
厚揚げと鶏のピリ辛小鍋
■作り方 (1)まず、厚揚げを手でひと口大にちぎっていきましょう。手ちぎりにすることで、味のしみもよくなりますよ。 (2)小松菜は3~4センチ幅に、鶏もも肉はひと口大に切ってください。 (3)鍋に小松菜以外の材料をすべて入れます。このレシピは、調味料も最初から入れてしまってかまいません。 (4)強火にかけます。しっかりぐつぐつと沸いたら中火に弱めて、4分ほど煮てください。 (5)4分経ったら、小松菜と卵を加えてフタをして、1分煮ればもう完成(卵をしっかり固めたい人は、好みの時間煮てください)。 お好みで、七味やごま油を適量加えてもおいしい。水分が飛び過ぎたら、水を少々加えて軽く煮ましょう。 今回はミニマムに3つの具材で作りましたが、玉ねぎやじゃがいも、きのこを加えてもおいしいですよ! 私はえのきを加えるのが好きです。 青菜はちんげん菜やほうれん菜でもいいし、春菊もおすすめ。野菜をしっかりとりたい人は青菜をぜひ増量してどうぞ。ちょっと本格的にしたい辛いもの好きは、カルディなどで韓国の粗びき唐辛子を手に入れてトッピングするといいです。とろけるチーズを最後に加えてもいいですね。 厚揚げは豆腐よりもコクが出るし、食べごたえもありつつ軽くて、いいものですね。この小鍋、ごはんを合わせるのはもちろん、お餅を入れて一緒に煮てもおいしい。 寒くなってきました。体を冷やさず、胃をあたためて過ごしたいですな。私は首も冷やさないよう気をつけています。皆様、風邪などひかれませんよう。それではまた来月。 白央篤司(はくおう あつし) フードライター、コラムニスト。「暮らしと食」がメインテーマ。主な著書に、日本各地に暮らす18人のごく日常の鍋とその人生を追った『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)、『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)がある。
白央篤司