ディズニーシー、「来園者の高齢化」も何のその、3200億円を投資した新たなエリアでも「量より質」の勝ち筋
東京ディズニーシー(千葉県浦安市)でファン待望の新エリアが6月6日に開業した。それが「ファンタジースプリングス」だ。ディズニーのアニメ映画でお馴染みの「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」をテーマとする3つのエリアからなる。 【写真50枚】「ファンタジースプリングス」にはいたるところにキャラクターのロックワークが。「ラプンツェルのランタンフェスティバル」の様子など ディズニーランドやディズニーシーの人気アトラクションは連日、待ち時間が1~2時間以上と満員の状態。そのため、既存エリアのみでは入園者の飛躍的な増加が望みにくい。運営会社のオリエンタルランドとしては、新しいエリアが開業することで、売り上げ拡大を狙うことができる。
■目玉エリアはアナ雪「フローズンキングダム」 既存エリアを抜けたところにあるファンタジースプリングスの入り口。目に飛び込んでくるのは、ピーター・パン、アナとエルサ、ラプンツェルのロックワークと泉(英語でスプリング)だ。ピーター・パンのロックワークには妖精のティンカーベルが隠れている。 【写真】「ファンタジースプリングス」にはキャラクターのロックワークがいたるところに。ほかにも、「ラプンツェルのランタンフェスティバル」「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」など(50枚)
入り口に近いエリアが「ラプンツェルの森」だ。アトラクションの「ラプンツェルのランタンフェスティバル」では、作中の印象的なシーンを楽しむことができる。ラプンツェルたちの頭上に無数のランタンが飛び交っており、その景色は圧巻だ。 ピーター・パンの世界が広がるエリア「ピーターパンのネバーランド」のアトラクションも迫力満点だ。 「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」では、ボートに乗り込みピーターパンやティンカーベルとともに、フック船長たちから仲間を救出するストーリーが体験できる。ジャングルのような待機列では、たまにティンカーベルが現れる。見ることができたらラッキーだ。
そしてファンタジースプリングスの中で目玉となるエリアは「フローズンキングダム」と言っていいだろう。 アナと雪の女王の映画のストーリーが幕を閉じた後の世界が表現され、映画に出てくるアレンデールの街並みを再現した一角やレストランが立ち並ぶ。ひときわ存在感を放つのが、レストランのアレンデール・ロイヤルバンケットだ。アナとエルサが住んでいるアレンデール城をイメージしている。 食事スペースには、エルサの戴冠式パーティーが行われた大広間がある。パープルを基調とした高い天井からは厳かな雰囲気を感じる。奥には玉座もあり、フォトスポットとなることは間違いなしだろう。