米パナソニック、画質やFire TV OS強化した最上位ミニLED TV「W95B」海外発表
米パナソニックはCES 2025において、画質や内蔵するFire TV機能を強化した液晶のフラッグシップとなるミニLEDテレビ「W95B」シリーズを海外発表した。サイズは55、65、75、85インチ展開。日本での展開はアナウンスされていない。 ミニLEDバックライトが進化。以前のモデルで導入されたバックライトエリア制御と信号ベースのコントラスト調整を基にしつつ、より進化したダブルエリア制御により、画質を高めている。各LEDに独立して電力を供給し、バックライトゾーンの数を昨年と比較して2.5倍以上に増やすことで(インチサイズによって異なる)、より正確な制御を可能とし、コントラストとディテール感を高めた。 高色域バックライトシステムと独自のリアルタイムカラーチューニングシステムにより、色の安定性も大幅に向上。高色域の蛍光体ベースのバックライトを使うことで、鮮やかで正確な色再現を実現した。ホワイトバランスなどのパネルパフォーマンスが温度などの環境要因の影響を受けた場合、温度やその他の要因による色の変化を継続的に補正。高色域バックライトシステムの潜在能力を最大限に引き出すとのこと。 さらに、ハイブリッドトーンマッピングテクノロジーの導入により、複数の要素に基づいて信号を分析し、各シーンにトーンマッピングプロセスを適用することで、HDRコンテンツの品質を向上させている。 ストリーミング映像の鮮明度を向上させる4Kリマスターエンジンをサポートする、「HCX Pro AI Processor MK IIプロセッサ」を搭載。AIと数学モデルを活用することで、鮮明で自然な画像と優れたストリーミングノイズの低減を実現。グラデーションやバンディングを軽減している。 Dolby Vision IQ with Precision Detailもサポート。Dolby Visionコンテンツからより多くのものを引き出し、明るい部分と暗い部分のコントラストを向上させるというもので、内蔵された周囲光センサーと連携して、リビングルームの明るさを感知。映像を調整して、暗いシーンでも細部まで見えるようにする。最大144HzのDolby Vision映像でも利用可能。 Fire TV機能も内蔵し、ストリーミングサービス、アプリ、ライブチャンネルなどが利用可能。パーソナライズされたホーム画面も備えている。 Prime Videoコンテンツの視聴において、コンテンツの種類に基づき、映像の設定を自動的に最適化する、Prime Videoキャリブレーションモードも搭載。明るさ、色温度、モーションスムージングなどのパラメータを調整してくれる。光センサーを活用して、周囲の照明条件に基づいた最適化も可能。 Fire TVで初という、CalmanとISF cccに準拠したキャリブレーション機能も搭載。「愛好家とプロの両方を対象に設計した」としており、正確な調整を可能にし、リアルなビジュアルを表示できるという。 ゲーマー向けに、W95BシリーズはAMD Freesync Premiumをサポート。低レイテンシも実現。HCX Pro AIプロセッサー MK IIにより、リフレッシュレート144Hzもサポートした。
AV Watch,山崎健太郎