サッカー界に悪い指導者など存在しない。「4-3-3の話は卒業しよう」から始まったビジャレアルの指導改革
[PROFILE] 佐伯夕利子(さえき・ゆりこ) 1973年10月6日、イラン・テヘラン生まれ。2003年スペイン男子3部リーグ所属のプエルタ・ボニータで女性初の監督就任。04年アトレティコ・マドリード女子監督や普及育成副部長等を務めた。07年バレンシアCFでトップチームを司る強化執行部のセクレタリーに就任。「ニューズウィーク日本版」で、「世界が認めた日本人女性100人」にノミネートされる。08年ビジャレアルCFと契約、男子U-19コーチやレディーストップチーム監督を歴任、12年女子部統括責任者に。18~22 年Jリーグ特任理事、常勤理事、WEリーグ理事等を務める。24年からはスポーツハラスメントZERO協会理事に就任。スペインサッカー協会ナショナルライセンスレベル3、UEFA Pro ライセンス。 [PROFILE] セルヒオ・ナバーロ 1979年生まれ。小学校教員を務めた6年間では発語障がいの子どもたちへの教育も経験している。海外での経験も豊富で、主にロシアで3年、ウクライナで1年指導している。2014年からビジャレアルでメソッドダイレクターを務めた後、レバンテUDを経てアスレティック・ビルバオのアカデミーダイレクターとして育成環境の改革に取り組んでいる。2020年には、ゲーム分析について、スペインリーグのアナリストたちと議論するというセッション(Barca Innovation Hub 主催「DECODING the GAME」)にオンライン出演。バルセロナやアトレティコ・マドリードなど強豪クラブのアナリストらと渡り合うなど、その知識と知見はスペイン国内で高く評価されている。
文=佐伯夕利子