レッドブルが仕掛けたJクラブ買収、トップが明かした運営方針…「アルディージャの名は残す」
今季のサッカー・Jリーグ3部(J3)で優勝を決め、来季からJ2に復帰する大宮アルディージャは、8月にクラブの株式をエナジードリンクで知られるレッドブル(本社・オーストリア)に譲渡した。海外資本による初のJクラブ買収となる。 【写真】再生回数1億回、「伝説のダンスバトル」演じたThe D Sorakiが世界大会に再び参戦…レッドブルが発表
新チーム名は「RB大宮アルディージャ」
10月に「RB大宮」と法人名を変えたクラブは6日、都内で記者会見を開き、新たなチーム名を「RB大宮アルディージャ」とすることを明らかにしたうえで、新エンブレムなども発表した。来日中のレッドブルのスポーツチーム運営・投資部門を統括するオリバー・ミンツラフCEO(最高経営責任者)が読売新聞のインタビューに応じ、今後のクラブ運営方針などについて話した。
――レッドブルのサッカー部門の国際的な責任者にユルゲン・クロップ氏が就くと発表された。リバプール(イングランド)の監督を昨季限りで辞めた後、その身の振り方が世界中で注目されていた指導者だ。
「確かに彼は誰もが欲しがる人材だが、本人は『しばらくは監督業をやりたくない』と言っていた。ただ、これまでやったことがない、何か意義があることならやりたいという気持ちも持っていたので、できる限りのプレゼンテーションをした。彼はレッドブルがトップ選手の才能を伸ばしていることもよく分かっていて、『これならやってもいいかも』という話になった」
――来年1月に彼が来日して大宮を視察するというが、チーム編成などにも影響を与えるのか。
「就任が1月ということで、まだチームも見ていないのだから、今から何か言うことはプロフェッショナルではない。来て、視察してから、どうしたらいいかを語ってくれると思う」
逆風はどこに行っても吹く
――レッドブルはドイツにもブラジルにもクラブを持つ。そのメリットを大宮でどのように活用する。
「それぞれがお互いに学んでほしい。我々が大宮から学ぶこともあると思うし、一方通行ではなく交流することで、それぞれが発展できるように還元したい。日本の若い選手は欧州でプレーしたい気持ちがすごく強い。欧州に行けば、名前の知れたクラブでプレーできたり、日本よりも稼げたりということがある。日本の選手が多く海外に出ていくことになるのでは」