〔米株式〕NYダウ大幅続伸、一時600ドル超高=ナスダックも高い(21日午後)
【ニューヨーク時事】21日午後のニューヨーク株式相場は、米半導体大手エヌビディアが前日発表した四半期決算の内容をこなした後、幅広い銘柄に買いが広がり、大幅続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の前日終値比での上げ幅は一時600ドルを超えた。ダウは午後1時31分現在、611.84ドル高の4万4020.31ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は49.08ポイント高の1万9015.22。 エヌビディアが20日引け後に発表した2024年8~10月期決算は、売上高が前年同期比94%増、純利益が2.1倍に膨らみ、いずれも四半期ベースで過去最高。市場予想も上回った。同社は24年11月~25年1月期の売上高予測を375億ドル前後と市場予想を上回る水準に設定したが、一部投資家の期待に届かず、朝高後は利益確定の売りに押された。生成AI(人工知能)開発の進展に伴う需要拡大に対する過度の期待が後退し、ハイテク銘柄から金融、公益、工業などに資金を振り向ける動きが活発化。ダウは朝方、一時マイナス圏に沈み不安定な値動きとなったあと、一転して上値を試す展開となっている。ナスダックは一時250ポイント超下落したが、プラス圏を回復した。 個別銘柄では、セールスフォースが5%超高となり、ダウ平均の上げをけん引。少なくとも金融2社から株価目標を上方修正されたことが好感された。IBMが3%超高、ゴールドマン・サックスが2%超上昇している。一方、アマゾン・ドット・コムは2%超下落。エヌビディアは小幅安で推移している。