鎌田大地が一発退場のクリスタル・パレス、ホームで完敗…フラムがリーグ2連勝を飾る
現地時間9日、イングランド・プレミアリーグは第11節が行われ、鎌田大地の所属するクリスタル・パレスはホームのセルハースト・パークにフラムを迎えた。 今季2勝目を目指すクリスタル・パレスは、鎌田が2試合連続となる先発出場。サールとともに、トップのマテタをサポートする2列目の位置で起用された。 立ち上がりから試合のペースを握ったのは、連勝を狙うフラム。14分には、イウォビのスルーパスに抜け出したネルソンがゴール前で決定機を得るも、シュートはGKヘンダーソンが足でブロックした。 その後もボール保持で上回るフラムに対し、クリスタル・パレスは思うようにボールがつながらず、右のシャドーに位置する鎌田もなかなか前を向いてボールを受ける機会が訪れない。 42分にはネルソンの左クロスをファーサイドのイウォビがフリーでダイレクトボレー。しかし、これはGKヘンダーソンがはじいてゴール上へと外れた。 このまま無得点かと思われた前半終了間際、ラクロワのパスを高い位置でスミス・ロウが奪うと、ヒメネスからのリターンパスを受けて左足でゴール右へと沈め、フラムが均衡を破った。 1点ビハインドで後半を迎えたクリスタル・パレスは、鎌田とデベニーのポジションを入れ替えて中盤に下げる。ゴールとの距離は遠くなった鎌田だが、前半より多くボールに触れるようになった。 鎌田が中盤からクサビのパスを入れられるようになって攻撃にリズムが生まれたクリスタル・パレスだが、52分にFKをGKレノにキャッチされると、そこからカウンター。ネルソンを経由して右のイウォビが折り返すと、ゴール前に走り込んだスミス・ロウが押し込んでフラムが追加点を挙げたかに思われたが、VARの結果、わずかにオフサイドの判定となりノーゴールとなった。 フラムはさらに57分、イウォビのカットインからのパスに抜け出したペレイラがエリア内右で決定機を得るも、ここはGKヘンダーソンが顔面ブロックで跳ね返した。 ピンチをしのぎ、反撃に出たいクリスタル・パレスだったが、76分にマテタのパスミスをカバーしようと、テテに対して足裏でタックルを仕掛けてしまった鎌田が一発退場。1点ビハインドのクリスタル・パレスは、10人での戦いを余儀なくされた。 数的優位を得たフラムは82分、ネルソンに代えて前節途中出場で2ゴールを挙げて逆転勝利の立役者となったハリー・ウィルソンを投入。すると迎えた83分、カウンターから左サイドに開いたイウォビのスルーパスに抜け出したウィルソンがGKヘンダーソンを破り、フラムが決定的な追加点を挙げる。 こうなると苦しい10人のクリスタル・パレス。アディショナルタイムは7分と長めに取られたが、クリスタル・パレスの反撃よりもフラムが3点目に近づく場面が多く、最後までクリスタル・パレスにゴールを許さなかったフラムがリーグ戦2連勝を飾った。 ■試合結果 クリスタル・パレス 0-2 フラム ■得点者 フラム:スミス・ロウ(45+2分)、H・ウィルソン(83分)