85%の高校生が進路について保護者のアドバイスを求めている! 忙しい保護者でも可能なサポートとは?【進路意識調査より】②
「どんなサポートをすればよいか」に たったひとつの正解はない
――保護者のかたがお子さまの進路選択をバックアップしていくにあたって、注意点などはありますか? (真坂さん) 家族で支援するのはとても大切ですが、手をかけすぎると子どもの自立心を奪ってしまう場合もあり、バランスが難しいですね。 どのくらいが適度な距離感といえるのかは、お子さまの性格や学年、家族構成などによって変わってくるでしょう。 保護者のかたも「正解はない」と考えておくほうが、進路選択をサポートしやすくなるのではないでしょうか。 ただ、そうはいっても「子どもの進路にどう関わるか」では次々と悩みが出てきますよね。 その気持ちを吐き出すだけでも少し落ち着き、気持ちを整理しやすくなると思います。 相談できる先輩保護者などがいれば、話せる部分だけでもよいので打ち明けてみてはいかがでしょうか。
まとめ & 実践 TIPS
「大学進学を見据えた進路選択をどうサポートするか」は、保護者のかたの考え方やご家庭の状況によって大きく変わります。 お子さまの志望や性格にフィットするサポートに加えて、視野をひろげるような行動を勧めることで、よりよい応援ができそうですね。
プロフィール 真坂 淳 NPO法人 日本学生社会人ネットワーク(JSBN)代表理事 三井住友銀行勤務を経て、世界最大級のネットワークを持つBNPパリバ銀行グローバルバンキング本部のマネージングディレクターとして、日本の大企業のグローバルビジネスをサポートする。シンガポール・ニューヨークに11年勤務。米国公認会計士。 中高生・若手社会人のキャリア教育プログラムに2012年から取り組み、全国40を超える学校で授業・公式行事としてキャリア教育プログラムを提供している。