【新車情報】航続距離750kmの新型電気自動車「DS N°8」デビュー シャネルの香水を彷彿とさせる名称は偶然ではない?
DS N°8:DSから航続距離750kmの新型電気自動車が登場。ランチアやアルファロメオと同様に、DSもプレミアムセグメントへの参入を狙っている。シャネルの香水「N°5」を彷彿とさせる「N°8」という名称は、偶然ではない。
過去、より正確には1955年に目を向けてみよう。シトロエンがDSシリーズを発売したのがこの年だ。2014年には、DSはシトロエンとは別のプレミアムメーカーとして独自のブランドとなった。
N°8とともにDSは新しい名称体系を導入する
DSモデルシリーズを見ると、フランス高級ブランドが現在、電気自動車を1車種のみラインナップしていることが分かる。「DS 3クロスバックE-TENSE」だ。しかし、フランスブランドは今回さらに1台追加した。それがこの「DS N°8」だ。 この車名だけを見ても、今後どのような展開が待ち受けているのか、そのヒントが得られる。「N°8」に続く車にも同様の車名が付けられるだろう。この車名がシャネルの有名な香水「N°5(シャネル5番)」を思い出させるなら、DSはすべてを正しく行っていることになる。なぜなら、それは間違いなく意図的なものであり、ブランドのプレミアム性を裏付けることを目的としているからだ。
価格:ベースモデルは約6万5,000ユーロ(約1,070万円)
新型「DS N°8」は2025年1月から注文を受け付け、最初の車両は2025年後半に納車される予定だ。DSは価格についてまだコメントしておらず、「N°8」が想定している大まかな方向性のみを明らかにしている。具体的には、6万5,000ユーロ(約1,070万円)前後の価格からスタートする予定だ。これはかなりの金額だが、それに見合った標準装備も提供される。
デザイン:「エアロスポーツラウンジコンセプト」からインスピレーションを得た
視覚的には、「DS N°8」はまったくの未知数というわけではない。というのも、この電気自動車は4年前に発表されたコンセプトカー「Aero Sport Lounge(エアロスポーツラウンジ)」をベースにしているからだ。そのデザインは印象的で、ヘッドライトの遊び心のある光のグラフィックやラジエーターグリル内のディスプレイがシックに見えたが、あくまでもコンセプトカーに過ぎなかった。
しかし、クロ ド パリ(Clous de Paris)模様などの細部は、デザイン全体に表現されている。さらに、新型モデルは決して小型ではなく、4.82mの「N°8」は「VWティグアン」よりも30センチ近く長くなっている。DSの車高は1.58m、車幅は1.90mだ。もちろん、ドアミラーは除く。フランスブランドは、19インチから21インチのホイールサイズを提供しており、いずれも空力特性に最適化されたホイールデザインを採用している。