航続距離：最大750km

インフォテインメントシステムには、16インチの中央ディスプレイ、10.25インチの操縦席モニター、ヘッドアップディスプレイなど、最新技術が搭載される。

市場投入時には、前輪駆動または四輪駆動、230～350馬力の出力の合計3種類のバリエーションが提供される。74kWhと97.2kWhの2種類のバッテリーサイズにより、525～750kmの航続距離を実現する見込みだ。この電気自動車はステランティスグループの「STLA Medium」プラットフォームをベースとしているため、車体下部に400ボルトの技術が搭載されている。

これは少し残念な点である。なぜなら、キアEV6やヒュンダイ・アイオニック5などは800ボルト技術を採用しており、理想的な条件下では充電速度が大幅に向上するからだ。しかし、DS N°8の最大160kWの充電容量は決して悪くはない。

インスツルメント：X字型のスポークを備えた新型ステアリングホイール

前席だけでなく、後部座席にも十分なスペースがある。シートヒーターとベンチレーション機能も装備されている。

インテリアは全体的に非常にモダンで整然としている。さらに、インテリアデザイナーがひそかなスターウォーズファンであるかのような印象を受けるかもしれない。少なくとも、センターコンソールとX字型のステアリングホイールの照明は、SF映画を彷彿とさせる。

コックピットのレイアウトだけでなく、素材の仕上げも特に優れており、すべてが丁寧にパッドで覆われている。また、十分なスペースがあり、前席や後部座席に背の高い乗客が座っても、窮屈に感じることはない。そのため、長距離の移動も快適だ。「N°8」のラゲッジコンパートメントには、約620リットルの積載容量があり、荷物もたっぷり入る。シトロエンは、後部座席を倒した際にリアに収納できる荷物の量についてはまだ発表していない。

結論

「DS N°8」の価格は約6万5,000ユーロ（約1,070万円）と高額だが、その代わりに高い快適性、高品質な素材と仕上がりを提供している。「N°8」が運転感覚と同様に優雅に走るかどうかは、今後のテストで確かめたい。