【フルーツ王国・山梨】サスティナブルな挑戦から生まれた注目品種“サンシャインレッド”の絶品パフェを味わう
●フルーツ王国、山梨県ならではの脱炭素社会&地球温暖化対策とは? 昨今注目の品種「サンシャインレッド」の絶品パフェもご紹介!
フルーツ王国・山梨県ならではの、意欲的な挑戦が素晴らしい。 山梨県庁と流通研究所が掲げる「エシカル農畜産物等消費促進事業」の一環として、農業分野から脱炭素社会や地球温暖化対策に力を入れている山梨県。今回は「4パールミル・イニシアチブ」という取り組みを体験できる、1日限りのイベントに参加してきました。 シャインマスカットよりおいしい!?パフェを見る 4パールミルの「パーミル(%)」とはパーセント(%)の10分の1の単位のこと。4パーミルは0.4%を指しています。「4パールミル・イニシアチブ」の活動は、世界の土壌表層(30~40cm)にある炭素量を年間4パーミル増加させることができれば、人間の経済活動によって増加する大気中の二酸化炭素を実質ゼロにすることができるという考え方。日本を含む744の国や国際機関などが参画しています。 山梨県は2020年、日本の都道府県としてこの活動に初参加しています。 今回、脱炭素社会に取り組むぶどう畑の実態を探りつつ、その畑で採れたぶどうの新品種を使った絶品パフェをいただいてきたのでご紹介します。
フルーツ王国の「二酸化炭素」の発生を軽減する取り組みとは? 注目の新品種も登場!
山梨県は「4パールミル・イニシアチブ」のひとつとして、主要農産物のフルーツに着目しました。 県内にはたくさんのぶどう畑が広がりますが、その分、ぶどうの剪定枝も数多くでます。剪定枝は燃やすと二酸化炭素になり空気中に放出されてしまうため、剪定枝を炭化して二酸化炭素の発生を削減する取り組みを行っています。
剪定枝を炭にした後、畑にまくことで炭素を土壌中に貯留。山梨県内ではこのようにして、ぶどうやモモ、キウイ、柿などを育てている畑を数多く見ることができます。 「JAフルーツ山梨」営農指導部の星野一雄さんは、「フルーツの中で特に人気があるのはシャインマスカット。昨年(2023年)はフルーツ全体で年間183億円の売上がありましたが、そのうち30億円がシャインマスカットでした。また『4パールミル・イニシアチブ』の活動として、1580haの畑の面積に対して、16ha分の炭を使用しました。今年はさらに面積を広げて、取組面積1600haを目指します」と意気込みを語ります。