老舗「ブレディ」にノンネイティブが別注!クラシックなコラボバッグを藤井隆行が解説
普段はバッグを持たない派ですが、実は大のバッグ好き。海外に行った際は、必ずハイブランドのショップにバッグを見に行きます。 ▶︎すべての写真を見る メンズでも持てる大きめなサイズのレディスが好きで、できるだけ飾りが付いていなくステッチワークが美しいものを見つけると、つい買ってしまいます。 僕のブランドでは、靴は今までさまざまなブランドとコラボしてきましたが、バッグは多様なライフスタイルに合わせるのが難しいと考えてきました。しかし、最近国内出張が増え、1泊用のバッグを探しているうちに縁あってブレディに別注をお願いできることになりました。 ブレディといえば1887年にイギリスで創業した伝統のバッグブランド。20年以上前、僕がヨーロッパのトラッドに傾倒していた頃にも愛用していました。 ラベンハムのキルティングジャケットを着て足元はクラークスとくれば、バッグは当然ブレディ。耐久性に優れた品質の高さで有名で、今でもすべてのプロダクツを職人たちが自社工場で作っています。 今回提案したのは生成りのステッチを利かせたデザイン。2型作ったうち「キングスウッド」と名付けられたこのバッグはメッセンジャータイプで、ハンティング用のバッグに使われるネットが特徴。 機能性を重視しすぎるとブランドらしさがなくなると思い、極力シンプルにしつつ、オリジナルよりマチを深くして容量を増やしました。 一昨年久しぶりにイギリスに行ったのですが、街全体のクラシックなムードはまったく変わっていなくて感動しました。クラシックはやはりいいな、と思ったその気分が、最近自分が作るものに反映されているような気がします。 もちろん機能性も重要ですが、使い勝手よりも空気感を大切にし、使えば使うほど愛着が湧くプロダクツというのもまた魅力的ですよね。 藤井隆行●東京を代表するブランド、ノンネイティブのデザイナーで、ファッションからライフスタイルまで一貫したこだわりを持つ。「e-Bikeが気になっていて、いろいろなメーカーをリサーチ中。ようやく暖かくなってきたので、それを相棒に街を走りたいですね」。 竹内一将(Ye)=写真 町田あゆみ=文
OCEANS編集部