「S」には以前の残り香 ロータスの電動サルーン! 新型エメヤへ試乗 総合力はタイカン以上?
総合力はタイカン以上 後輪駆動の登場へ期待
ロータスは、ベンチマークの1つとしたタイカンのように、後輪駆動版を追加するかもしれない。これにカーボンセラミック・ブレーキを組めば、一層流暢なグランドツアラーに仕上がりそうだ。 電動パワートレインで走る、車重2490kgのサルーンをロータスだと受け入れるには、相応の時間が必要そうだ。パラダイムシフト級の、意識の転換が必要かもしれない。 それでも、このクラスのバッテリーEVとして、総合力ではタイカン以上だろう。エメヤに、特有の魅力が宿っていることは明らかだ。 ◯:ステアリングと姿勢制御へ気が配られた操縦性 タイカンより広く贅沢なインテリア 長距離移動を支える高速な充電能力 知的なカーナビ △:高めの着座位置でタイカンほど運転体験の魅力はない サイズを考えると狭めの荷室 ロータスとして車重を削る方法を発見して欲しかった
ロータス・エメヤ S(欧州仕様)のスペック
英国価格:10万1950ポンド(約2059万円) 全長:5139mm 全幅:2005mm 全高:1464mm 最高速度:251km/h 0-100km/h加速:4.2秒 航続距離:498-609km 電費:4.6-5.6km/kWh CO2排出量:- 車両重量:2490kg パワートレイン:ツイン永久磁石同期モーター 駆動用バッテリー:102kWh(グロス) 急速充電能力:300kW以上 最高出力:611ps 最大トルク:72.3kg-m ギアボックス:1速リダクション(四輪駆動)
リチャード・レーン(執筆) 中嶋健治(翻訳)