秋発売のスズキ「フロンクス」は走りにちょっと上級感!? 辛口モータージャーナリストがホンダ「WR-V」と乗り比べてみました
この仕上がりなら新たな市場を切り拓く可能性あり
タイヤサイズは195/60R16 89Hと、カッコ重視のクーペSUVながらも無闇に低偏平大径化していないのは、インド等主要仕向け地の事情なのか、車両側の都合なのかは不明なのだが、最小回転半径にこだわったという話はあったので、そこが関係しているのかもしれない。ちなみに最小回転半径はFWD、4WDともに4.8mで、全長もホイールベースもより短い新型スイフトと同等を確保しているのはたしかに立派だろう。 全長4m以下というコンパクトサイズでのこのクーペSUVは、その仕上がりからも日本でも新たな市場を切り開く可能性を感じさせたが、とくにこのクラスにおいては価格が重要なファクターだ。 開発担当者に予定価格を訊ねても、この時点では当然答えてもらえなかったが、逆に「おいくらくらいなら良いと思います?」と聞かれたので、「FWD仕様、この装備内容で250万円くらい」と答えさせていただいたのだが、最近の情報では、どうやらまさにそのあたりらしい。これはちょっと面白くなるかもしれない。正式に発売された車両での試乗が待ち遠しく思えている。
■specifications
SUZUKI FRONX Prototype(2WD・6AT) スズキ フロンクス プロトタイプ(2WD・6AT) ・全長:3995mm ・全幅:1765mm ・全高:1550mm ・ホイールベース:2520mm ・車両重量:1070kg ・エンジン形式:直列4気筒DOHC ・排気量:1460cc ・エンジン配置:フロント ・駆動方式:FWD ・変速機:6速AT ・エンジン最高出力:74kW(100ps)/6000rpm ・エンジン最大トルク:135Nm/4400rpm ・モーター最高出力:2.3kW(3ps)/800-1500rpm ・モーター最大トルク:60Nm/100rpm ・燃料タンク容量:37L ・サスペンション:(前)マクファーソンストラット、(後)トーションビーム ・タイヤ:(前&後)195/60R16
斎藤慎輔(SAITO Shinsuke)
【関連記事】
- 【画像】ライバルはホンダ「WR-V」!? スズキ渾身のSUV「フロンクス」を見る (24枚)
- ◎約6倍の受注を記録! ホンダ新型「フリード」はなぜ人気? 炎天下でも2列目3列目が極楽! ドライバーも同乗者も疲れ知らずな仕上がりでした
- ◎なぜホンダ新型「ヴェゼル」は純正のタイヤ銘柄が増えた? 辛口モータージャーナリストがFFと4WDの走りの進化を検証します
- ◎BYD新型「シール」の日本での勝算は? 辛口モータージャーナリストが中華EVセダンをRWDとAWDとで乗り比べ…意外な結果をお届けします
- ◎【実走1300キロ】マツダ「MX-30ロータリーEV」の実燃費を辛口モータージャーナリストが検証! 高速と街乗りで極端な差が…