だいたひかるが罹患した細菌感染症「蜂窩織炎」とは 予防法・症状を医師が解説
蜂窩織炎の予防
編集部: 蜂窩織炎を予防するために、大事なことを教えてください。 武井先生: 蜂窩織炎を予防するには以下の点が重要です。 ・皮膚を清潔にすること ・傷ができたら速やかに洗浄と治療を行うこと ・手洗いうがいで細菌を持ち込まないこと ・健康的な生活で免疫力を保つこと また、切り傷、刺し傷、引っかき傷ができたらすぐに消毒をしましょう。水虫やアトピーなど皮膚疾患ができたら、速やかに医療機関を受診して治療を行ってください。皮膚を健康に保つことが、蜂窩織炎の予防につながります。 さらに健康的な食生活や適度な運動、規則正しい生活によって免疫力を高めることも重要です。
編集部まとめ
蜂窩織炎は蜂巣炎(ほうそうえん)ともいい、皮膚とその下の組織に細菌が感染することで炎症が起こる疾患です。 黄色ブドウ球菌と化膿レンサ球菌が主な原因菌です。これらの細菌が、切り傷や刺し傷や引っかき傷、手術、やけど、水虫、アトピーやその他皮膚の疾患などでできた傷から皮下に入り込み、真皮深層から皮下組織・筋膜で炎症を起こします。 患部の皮膚が赤く腫れて熱感が出たり、ぶつぶつが出たりなどの症状が広がります。身体のどこにでも発生しますが、よく見られるのは顔や足のすねや甲です。治療が遅れると、リンパ節が腫れたり、頭痛や発熱、悪寒や倦怠感などが現れる場合もあります。 また、合併症として皮膚の壊死性感染症や、細菌が血流中へ拡大する菌血症などを起こすこともあります。さらに、同じ場所に何度も蜂窩織炎を発症すると、リンパ管が損傷してリンパ浮腫や慢性リンパ管閉塞になってしまうこともあるので注意が必要です。 抗菌薬を飲み始めれば、数日のうちに症状が治まっていくことが多いので、できるだけ早期に受診しましょう。 ※この記事はMedical DOCにて【「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」とは?症状・原因・治療についても解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]