ホンダが投入、新型FCVで徹底したことと採用した新構造
ホンダは新型燃料電池車(FCV)「CR―V e:FCEV」を19日に発売した。長い航続距離や水素の充填時間の短さに加え、家庭や外出先で充電できるプラグイン機能を搭載し利便性を高めた。1充填走行距離は約621キロメートル、1充電走行可能距離は約61キロメートル(WLTCモード)。消費税込みの希望小売価格は809万4900円で自治体や企業、一般顧客にリース形式で販売する。 【写真】新型燃料電池車(FCV)「CR―V e:FCEV」 CR―V e:FCEVは燃料電池(FC)スタックを刷新し、補機類の合理化や低消費電力化を徹底。新構造のセルユニットの採用や生産性の向上などにより、従来システムに対しコストを3分の1に削減した。耐食材料の適用や劣化抑制制御により耐久性を2倍に向上させたほか耐低温性も大幅に向上した。FCシステムは米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発し、両社の合弁会社で製造する。 北米地域や中国などで販売しているスポーツ多目的車(SUV)「CR―V」の6代目がベース。SUVならではのゆとりのある空間を確保したほか、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備した。