愛子天皇待望論と国連の「皇室典範改正勧告」が悠仁さまの大学入試に与える影響とは【秋篠宮家の学校選び】
【秋篠宮家の学校選び】#36 「悠仁さまが東大や筑波大といったステータスの高い大学を目指すことになった原因のひとつ」として宮内庁OBが挙げるのは、しばしば聞こえてくる愛子天皇待望論。「悠仁さまを軽んじる声が高まるたびに、秋篠宮家の感情は揺さぶられてきた」という。 どちらが“将来の天皇”の注目度 愛子さまは園遊会で猫談義、悠仁さまは玉川大訪問が話題に 国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)は先月末、日本政府に皇室典範の改正を勧告した。皇位継承を男系男子のみとしているのは男女平等の観点から問題だと指摘した。これに対し、会見で林芳正官房長官は「委員会に強く抗議し、削除を申し入れた」と述べた。 CEDAWが皇室典範について勧告するのは今回が初めて。ただし前回(2016年3月)、日本のジェンダー政策の取り組みを審査した際も、勧告寸前までいった。「原案では皇室典範の見直しを求める記述があった」と振り返るのは英字紙記者だ。 「事前に提示された見解案では女性天皇を認めないことを問題視する一文があったんです。この時は日本政府が抗議し、表に出る前に削除されたのですが、その後8年間、何ひとつ進展が見られず、業を煮やしたCEDAWが今回、勧告に踏み切った」 ■お茶の水女子大と筑波大の間で「提携校進学制度」が結ばれた時期 国際的にも「愛子天皇」の可能性にスポットが当たった16年は悠仁さまの進路に関係した大きな動きがあった。同年9月、お茶の水女子大と筑波大の間で「提携校進学制度」が結ばれたのだ。両校の付属校に在学する生徒は成績や学力検査が基準に達すれば、互いの付属校に進学できるというもの。18~22年度の5年間を対象とする時限立法的な制度だった。 「当時、お茶大付属小学校4年の悠仁さまの進学を前提につくられた制度であるのは明らかでした。背景に紀子さまの焦燥があった。宮内庁はお茶大に密使を送り込み、制度締結にこぎ着けたんです」(前出・同庁OB) 悠仁さまは当初、中学から筑波大付属に進む計画だったという。しかし17年12月、眞子さんと婚約した小室圭さんの母の金銭トラブルが発覚。その後、騒動はますます大きくなり、悠仁さまの筑付中への進学は見送られた。 ここで特権的な制度によって難関中学に入学すれば、世間がどういう反応をするか。秋篠宮家へのバッシングがさらに強まるのを恐れたのである。結局、この制度は高校進学の際に使われることになった。 「男子がお茶大付属に通えるのは中学までですから、いつまでも世間の目を気にしている余裕はなかった」と宮内庁OB。高校から学習院という道はあったはずだが、「もはや秋篠宮家にそうした選択肢はなかった」と話すのは皇室記者だ。 「筑付高から国内トップクラスの大学へという青写真が出来上がっていた。悠仁さまに箔をつける必要があると紀子さまは考えていたフシがある。今回の国連の勧告でさらにそうした気持ちを強めているように映る」(同記者) 皇室典範がどう変わろうと、次の世代の天皇が悠仁さまであるのは衆目の一致するところ。進学する大学がどこなのか世間をヤキモキさせるより早く確定した情報が発信されるのを望みたい。 (田中幾太郎/ジャーナリスト)