「10ベストカー」に選ばれたのはどんなクルマ?第45回「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2024-2025」最終選考会進出車たちの素顔が知りたい
BEVが全盛期。東アジア勢も揃った
●ビーワイディージャパン株式会社:BYD シール(SEAL) コンパクトSUVの「ATTO 3」、コンパクト ハッチバックの「ドルフィン」に続くBYDの第3弾。Dセグメントのセダン型EV(電気自動車)で、BYDのフラッグシップに位置づけられます。中国で車名はアザラシを意味する「海豹」で、ここからシール(SEAL)と名付けられました。 ラインアップは2WD(RWD)と4WDの2モデルが設定され、いずれもリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、容量は82.56kWh。モーター出力は、2WDが230kW(リア)、4WDがフロント160kW/リア230kWを発生します。 その特徴はBYD独自のブレードバッテリーを車体構造の一部として組み入れた「CTBテクノロジー」。これにより、堅牢なボディ剛性を実現していること。これが自然で素直な走り味、「ユーロ NCAP」で5つ星を獲得する高い安全性につながっているのです。 ●ヒョンデ モビリティ ジャパン株式会社:ヒョンデ アイオニック(IONIQ)5 N ヒョンデの電気自動車「アイオニック5のハイパワーバージョン。車名の「N」は、ヒョンデのR&D拠点がある韓国の南陽(ナムヤン)と、開発テストの舞台であるニュルブルクリンク サーキットの頭文字に由来する、ヒョンデのハイパフォーマンス ブランド。 前後の2モーターはパワーアップされ、システムの最高出力は448kW、最大トルクは740Nmに達します。しかも、10秒間だけ使用可能なNグリン ブースト時は478kW/770Nmにまでアップ。このハイパワーに対応するため、専用の電子制御サスペンションや高性能ブレーキも採用されました。 エンジン車のようなサウンドを発し、0→100km/h加速は3.5秒、サーキット走行はもちろんドリフト走行も楽しめます。
唯一のICEモデルは、新型MINIクーパーが選ばれた
●ビー・エム・ダブリュー株式会社:MINI クーパー 10年ぶりのフルモデルチェンジにあたり、車名は従来の「MINI 3ドア」から「MINI クーパー 3ドア」に変更されました。5ドアは、3ドアより全長を180mm、ホイールベースを70mm長くすることで、広い車室を実現しています。 ラインナップは4種類で、1.5L直3ターボの「C」、2L直4ターボ「S」に加え、電気自動車(BEV)の「E」「SE」を設定。BEVの導入は日本においては初となります。 ボディサイズは先代とほぼ同等だが、デザインには新しいコンセプトを取り入れられ、丸形2灯のヘッドランプ、大きなフロントグリル、ロングルーフ、縦型のテールランプなど、ブランドのデザインDNAを継承しつつ、要素を減らして直感的に感じられるアイデンティティが盛り込まれています。 インテリアデザインも先進的で、インパネ中央には直径240mmのフルデジタル化された大型円形ディスプレイが備わります。 ●ボルボ・カー・ジャパン株式会社:ボルボ EX30 ボルボ史上最もコンパクトなSUVと謳われる新型電気自動車(BEV)。ボディサイズは全長×全幅×全高=4235×1835×1550mmで、「XC40リチャージ」よりも205mm短く、100mm低くなっています。車高が抑えられているため、多くの機械式駐車場に対応できるのがポイントです。 2650mmという長めのホイールベースを確保することで、ゆとりある車内空間を実現。リサイクル素材や再生可能素材を使用するなどサステナビリティにも配慮され、北欧の自然を感じさせる電気自動車という点でも注目が集まっています。 パワートレーンはリアにモーターを搭載する後輪駆動で、容量69kWhの駆動用バッテリーにより、約480kmの航続可能距離(欧州仕様/WLTP)を実現しました。
Webモーターマガジン編集部
【関連記事】
- わかりやすいカッコよさと優れた機動性が「新しい」!スズキ新型「フロンクス」を公道で初試乗
- 【特集:最新SUV「絶対試乗!」主義⑥】新型ランドクルーザー250を70や300と比較試乗してみたら、タフな走りの理想形が見えてきた
- 【ホンダ 新型フリード 待ってました!の第一報】FREED AIRは癒し系&CROSSTARはアウトドアテイストましまし!イマドキの家族に「ちょうどいい」コンパクトミニバンを初披露
- 待望の日本仕様は3種類のパワートレインで決定!マツダの新フラッグシップSUV「CX-80」はどこが新しい?
- 【特集:最新クロカン・ドリームあるある①もしも三菱トライトンが我が家にやってきたら】大柄ボディには、大きな夢が詰まっていた