「10ベストカー」に選ばれたのはどんなクルマ?第45回「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2024-2025」最終選考会進出車たちの素顔が知りたい
ラダーフレーム採用の本格派オフローダーが入賞
●トヨタ自動車株式会社:トヨタ ランドクルーザー 250 ランドクルーザープラドの後継車として登場した「250」。角ばったボディに一新され、寸法も拡大されました。 プラットフォームや4WDシステムをはじめとする基本コンポーネントはランドクルーザー300と共通ですが、エンジン排気量を小さくし荷室容量を増やすなど、より実用性に振ったモデルとなっています。 一方、サスペンションは前:ハイマウント ダブルウィッシュボーン式/後:トレーリングリンク車軸式を新たに開発して、ホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きにくさ)が従来比で+10%、SDM(スタビライザー ディスコネクト機構)装着車では+20%にまで高められました。 ボディも剛性アップが図られており、悪路走破性だけでなく、整地での乗り心地の良さも煮詰められています。 ●本田技研工業株式会社:ホンダ フリード 現行型の取り回しの良いサイズや使い勝手の良い室内空間はそのままに、水平基調のデザインでまとめられたコンパクト ミニバン。ボディタイプはシンプルな標準モデルの「エアー」とSUVテイストの「クロスター」という2タイプを設定しています。 リアクーラーの採用やリアクオーターウインドーの拡大などで、2列目や3列目の快適性を向上して、最大のライバルであるトヨタ シエンタに挑むことに。 パワートレーンは従来型同様、フィットやヴェゼルと基本的に共通だ。1.5Lのガソリンエンジン車と、それに2モーターを組み合わせたハイブリッドのe:HEVを搭載する。駆動方式も、FFと4WDを設定する。
SUVの世界観はどこまで広がっていくのか
●マツダ株式会社:マツダ CX-80 CX-8の後継であり、新世代ラージプラットフォームを採用したCX-60の3列シート版として誕生。「Graceful Toughness」をコンセプトに、空間の豊かさと優美さを両立した骨格を造り込み、大人の風格とゆとりを感じさせたデザインが採用されています。 2列目シートにはキャプテンシーを2種と、人掛けとなるベンチシートが設定されます。ゆとりの居住空間と乗員全員が快適に楽しめる優れた実用性を備えている。 パワートレ-ンは、プラグインハイブリッド「e-SKYACTIV PHEV」、3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」、直列6気筒ディーゼルエンジンに独自のハイブリッド技術であるM HYBRID BOOST (48V マイルドハイブリッド)を組み合わせた「e-SKYACTIV D 3.3」 の3種類が設定されます。 ●三菱自動車工業株式会社:三菱 トライトン 本格的なオフロード性能を持つピックアップ。独自開発されたラダーフレーム、スーパセレクト 4WD-II(SS4ーII)、アクティブヨーコントロール(AYC)、アクティブLSDやなど、三菱が培ってきた4WD技術などが投入されています。 エンジンは回転数と負荷に合わせて2つのタービンを協調させる2ステージターボ搭載の2.4L直4ディーゼルで、スポーツモード付き6速ATが組み合わされます。 4WDシステム「SS4-II」は、5つの4WDモード(ALL、2H、4H、4HLc、4LLc)と7つのドライブモード(ノーマル、エコ、グラベル、スノー、マッド、サンド、ロック)を設定。オンロード、オフロードを問わず意のままに走れる性能が与えられています。 ●トヨタ自動車株式会社:レクサス LBX コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム「GA-B」を採用したレクサス最小モデル。デザインコンセプトは「プレミアム カジュアル(Premium Casual)」で、ボディの大きさにとらわれない存在感と上質さ、毎日使いたくなると感じるクロスオーバーカーを目指して開発されました。 走行関連ではドライバーとクルマが一体感を得られるドライビングポジションを追求しています。 走りの素性に関わる空力性能を磨いたほか、バイポーラ型ニッケル水素電池を採用した新開発のハイブリッドシステムを搭載。旋回性能と直進性能を高める足まわりの洗練などを実施。このほかに内装色、シート素材、刺繍パターンなどを好みに合わせて選べるオーダーメイドシステム「ビスポーク ビルド(Bespoke Build)」を採用した点も新しい試みです。
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