西郷真央が必然の「67」 初日97位から「どれだけ伸ばせるか」で予選通過
◇米国女子◇FM選手権 2日目(30日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598yd(パー72) 【画像】聖地で記念撮影する西郷真央 初日の4オーバー97位から、通算1アンダーの31位へ。予選落ちの危機を脱した一日を、西郷真央は中継局WOWOWのインタビューで振り返った。 「セッティングは昨日よりすごく易しくなっていて、自分の状態もすごく良かったので“どれだけ伸ばせるか”の戦いでした」
5つ伸ばした。前半インはボギーなしの4バーディ奪取で、折り返しの1番でもバーディ。ところが、パー3の3番でダブルボギー、5番もボギーで通算2オーバーとなり、暫定カットラインから圏外にこぼれた。ただ、そこで終わらない。 6番でバウンスバックを決め、絶対にバーディが欲しいパー5の7番は、スタンスの右足がバンカー内になる3打目のアプローチを絶妙なタッチで80cmにつけた。最終9番は161ydを8Iでピン奥1.5mにつけた。終盤4ホールで落とした3つのスコアを取り返した。
「前半はすごくいい流れで、途中に不運もあってスコアを落としましたけど、最後に戻せて良かったです」 8バーディを量産した「67」は、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いのトップを走る西郷には必然かもしれない。昨季日本で74.64%の4位だったパーオン率は、主戦場を米国に移した今季も73.63%の4位。日米のコースのポテンシャルの差を考えれば、ショットメーカーぶりは着実にレベルアップ。今大会も予選2日目でパーオン率は初日の61.1%(11/18)から、83.3%(15/18)に改善してみせた。
米女子ツアー初開催のTPCボストン。「PGAツアーの試合をやっていたコースとあって、簡単じゃないです。メジャーじゃない、いつもの大会としては難しいし、考えさせられます」。そう説明する口調はどこか楽しげだ。残り2日。「スコアを伸ばせる状態にあれば、どんどんトライしていきたい」。シーズンの平均ストローク8位(70.78)、年間ポイントレース14位。米ツアー1年目でトップの仲間入りしつつある西郷が、当然のように決勝ラウンドに進出した。