「自己肯定感はそんな簡単に上がらない」多くの人が勘違いしがちな自己肯定感に関する“4つの間違い”
ここ数年でかなり広まった感のある「自己肯定感」という言葉。 この言葉を知らなかった人でさえ認知するようになった背景を考えると、昨今は自己肯定感ブームだったと言えるでしょう。 どうしても気分が上がらないときは…【心が上向いていく】3つの思考とは しかし、自己肯定感という言葉を知ったからと言って、その言葉の正しい意味まで理解している人はそれほど多くありません。 むしろ、間違った認識で覚えている人の方が多い印象すらあります。 自己肯定感に関することでよくある間違いが4つあるんですよ。
自己肯定感に関するよくある間違い「その1」
1つ目が、自己肯定感は怠惰な自分を正当化するものではないということ。 自己肯定感とは「自分を肯定する力」のことを指すのですが、「ダメな自分にOKを出すこと」「ありのままのあなたでいい」というように書かれた記事を目にされた方もいらっしゃるかと思います。 すると、次のように勘違いした人たちが大勢出てきたんですよ。 「怠惰な自分でもOK」「自堕落したままでいい」 つまり、努力不足で怠惰な自分を正当化するために、自己肯定感の定義を間違って使う人が増えてしまったんですね。 たしかに本当に自己肯定感が高い人は、たとえ怠惰な自分であっても、そんな自分ですら否定することはありません。 しかし、怠惰な自分を正当化するために自己肯定感を持ち出してくる人は、現状上手くいってないことや、納得してない自分と向き合うことを避けます。 たとえば、遅刻癖があることを気にしている人がいるとしましょう。 怠惰な自分を正当化するために自己肯定感を持ち出してくる人は、「遅刻してしまう私でもOK!」と自分に言い聞かせるんですよね。 自己肯定感は、怠惰な自分を正当化するためのものではないし、そもそも自分に言い聞かせたところで自己肯定感が上がることはありません。 むしろ、思ってないことを自分に言い聞かせている時点で、それは心に負担をかけていることになりますから、やり続けるとメンタルに良くないんですよね。