ふぐコースを当日予約でドタキャン→音信不通に 飲食店の悲痛な訴えに「どうすればいい?」
非常識な予約客にリプ欄にも怒りのコメントが
35年にわたる同店の歴史のなかで、このようなことは“創業以来初”だったとのこと。 「今の気持ちは怒りと言うよりは悲しみの方が強いです」(担当者) 飲食店では、予約があると事前に食材などの準備をしなくてはいけません。高級食材を扱う店であれば、その元手もたくさんかかるでしょう。また、職人に料理や仕込みの手間をとらせることはもちろん、部屋の清掃や装飾、テーブルのセッティングを行ったりなど、店のスタッフも労力を費やすことになります。予約客たちのために空席を確保する必要もあるでしょう。 ドタキャンや無断キャンセルは、そんな店の取り組みを無にし、損害をも出させてしまいかねない行為です。もし、やむ終えずキャンセルせざるを得なくなった時も、相応の料金を支払うのは当たり前のこと。 Xに投稿された今回のエピソードに対し、多数のユーザーからのコメントが寄せられました。 「ひどい客ですね!」 「予約時間30分経ってるのにキャンセル料拒否はありえない」 「なにより、食材が可哀想っすよ」 「こういうの聞くと一見さんお断り文化が日本にあるのも納得だよなぁ」 「マナーになっていない人たちが増えたのでしょう」 「もう人情というか、人と人との信頼関係は成り立たないんだな~って残念な気持ちになる」 「やはり予約は、電子決済で前金制にするべきなのかもしれませんね」 「大手の予約サイトでは、宿泊などは先にクレジット登録や、前払い金かありますから」
信頼関係で成り立っているのが飲食店…ではあるけれど
にしぶちの担当者にお話をおうかがいしました。 ――今回の件について、率直な感想をお聞かせください。 担当者:正直なところ「まさか」という感じです。過去にも色々な理由でキャンセルをお受けしてきましたが、このようなキャンセルは初めてのことで理解が追いつきませんでした。ただ一点、当店からこの後キャンセル出来ない旨をお伝えしなかったことは反省しております。 ――相手の方の電話口での様子はどのようなものでしたか? 担当者:電話口での口調はいわゆる普通の方という感じです。キャンセルできないと伝えた時も、怒りの感情をにじませることはなく、普通でした。 ――今回の投稿を通じて、お客さんにどのようなことを分かって欲しいですか? 担当者:ご予約される方は基本的には来店前提でご予約をされると思います。ただ、最近は何店舗か予約して相手の好みの店に行く等の話も聞くので複雑な心境です。食材、スタッフの手配等にも時間とお金が掛かります。キャンセルは基本的にはして欲しくはないです。 ――リプ欄にも、多くの方から支払い方法などについて意見がありましたが、店側としては今後、どのような対応をしようと思われますか? 担当者:お客様とお店との信頼関係で成り立っている飲食店ですが、今後は事前決済や半金入金を検討しなくてはならないのかと考えております。また今後は、(事前予約・当日予約かかわらず)全てのご予約のお客様に、「この後キャンセルができない」旨をお伝えすることにしました。お気を悪くなさらずにご理解とご協力をいただけると幸いです。 ◇ ◇ 「当店をご利用くださるお客様は本当に心の温かい方ばかり」と、にしぶちの担当者はいいます。 しかし、一方では平気でドタキャンをしたり、キャンセル料を払わず音信不通になったりするような人がいるのもまた事実。 「他の飲食店に同様の被害が出ないように――」 担当者は、今回の投稿を行った理由について、このように話しました。 店側も客側も、互いを尊重し合い、良い時を過ごせる空間を目指すのが理想ですね。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))
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