12月から先発復帰。大津GK坊野雄大は離脱中に活躍した後輩GKの分も「絶対やってやる」の思いでゴールを守る
[12.31 選手権2回戦 札幌大谷高 1-2 大津高 柏の葉] 離脱中に支えてくれた後輩のためにも、ゴールを守り抜く。GK坊野雄大(3年=PSTC FUKUOKA U-15出身)は名門・大津高(熊本)で2年時からゴールを守る守護神だ。シュートセーブや抜け出してくる相手選手へアタックする力に長け、夏冬の全国舞台でも好守を見せてきた。 【写真】なでしこDF北川ひかるが母と韓国旅行「とてつもなく美人」「モデル?」「アップ、めちゃカワ」 この日は0-0の時間帯が後半半ばまで続く中で、相手の速攻やセットプレーに対応。だが、キックミスがあったこと、試合終了間際の1対1でファーサイドを抜かれて失点したことを悔しがる。 「自分的には全然ダメダメで、自分のキックミスだったり、最後はああやって失点して、自分のポジショニングが試合後に聞くと、結構ポストに寄ってたっていうことでした。相手の少ないチャンスの中で、ああいうのを止めないといけないなと思います」。抜群の反応で相手の決定機を止め切る力があるだけに、今後の戦いでそれを表現することを誓っていた。 坊野は大津入学当初はセンターバックを主戦場としていたが、1年時の9月に平岡和徳テクニカルアドバイザーの提案もあって、GKへとコンバート。178cm、72kgの身体の強さも武器とする坊野は、そこからわずか8か月ほどで名門校のゴールを任されるようになった。 今年は開幕前の負傷で出遅れ、5月以降は正守護神として活躍も夏に再び負傷離脱。その間、2年生GK村上葵がチームを支え、プレミアリーグWESTと選手権予選の優勝に貢献した。 復帰を目指した坊野もセカンドチームのプリンスリーグ九州1部で好プレーを見せ、プレミアリーグWEST最終節(対米子北高、12月8日)で先発フル出場。無失点勝利に貢献すると、翌週のプレミアリーグファイナル(対横浜FCユース)も先発フル出場で無失点勝利し、優勝GKとなった。プレミアリーグWESTも出場した全8試合で勝利。この1年間、1対1の対応やセービング能力の向上を実感しているという坊野は、ピッチで結果を残してきた。 山城朋大監督は坊野と村上葵の2人が対等の実力を有していることを認める。「(坊野が)実力を示す機会がなかったので、プレミアリーグ(WEST優勝)も決まった後に、米子北戦は村上には『坊野で行くから』って少し話をして、そこで坊野のパフォーマンス良くてそこからしっかり競争してもらって」選手権でもよりキックに特長を持つ坊野を先発起用。坊野は「プレミアのシーズン中は結構自分も焦りがあった中で、怪我のリハビリだったりしてきたので今回出させてもらって、それはもう感謝しかないです」とスタッフ陣に感謝する。 そして、後輩の分まで必ず勝利する意気込みだ。「プレミアとか、選手権の県の予選もアイツ(村上葵)が出て、自分はベンチとして試合には出てないんですけど、やっぱ『アイツの分までやろう』『絶対やってやる』っていうのはあります」と思いを明かす。 次戦はプレミアリーグEAST4位で、大津と同じく優勝候補に挙げられている流通経済大柏高(千葉)との大一番。坊野は「今日より絶対にピンチは来ると思うんで、今日みたいなプレーをしてると、絶対失点とかに絡んできたりすると思うんで、やっぱ自分の特長であるセービングっていうのを最大限、こういう大舞台でも出して、チームを勝たせたいと思います」。強敵の前に立ちはだかり、チームを勝利へ導く。