【東京都知事選挙2024】私たちはいかに投票先を選ぶべきか(3つのススメ)
都民は何を基準に投票すればいい?東国原氏が勧める3つのポイント
政策的な差異があまりないとすると、何を基準に都民は選べばいいのでしょうか。 東国原氏は、次のポイントを挙げます。 政治とカネの問題 好き嫌いと「安定感」 都民の暮らしに対する危機感 まずは、蓮舫氏が主張した「政治とカネの問題」。国政だけの問題ではありません。「都議会議員の自民党会派にも裏金問題があった。都議会議員の問題でもあることは間違いない」と東国原氏は指摘します。 次は、感情の問題。東国原氏は「感情投票」というキーワードで説明します。 東国原氏「実績の問題と、小池さんの学歴詐称の疑惑、蓮舫さんの二重国籍の問題というようなこと。加えて見た目や話し方の好き嫌い」 好き嫌いに加え、「安定感も重要」だと指摘します。 東国原氏「安定感は投票行動として重要みたいですわ。現職というものは、これまでの実績に言及する。まずまず私たちの暮らしはよかったのかな、このままでいいのかなという安定感を感じるかどうか」 有権者が安定感を感じられなかった時、「都民がどこに危機意識を持っているのか」がポイントになります。 「危機意識は暮らしにある」と東国原氏はたたみかけます。 東国原氏「実質賃金が上がらない。東京都は16兆円の予算規模。110兆円くらいのGDP、マクロ経済もできる。実質賃金をどうやって上げていくかは重要な政策。都民はここを重要視するのではないか」 ほかに暮らしに直結する政策というと、防災対策、渋滞や混雑の問題、子育て政策などが挙げられそうですが…… 東国原氏「小池都政、数年間の子育て政策は子育て世代に評判がいい。ここを変えていく、プラスアルファするのは非常に難しい」 MC鈴木は「安定感」というキーワードに注目します。 MC鈴木「例えば蓮舫さんや石丸さんが都知事になったとき、議会との関係が難しいと感じる。蓮舫さんであれば知事で与党を形成するのは難しい。石丸さんも安芸高田市で議会と対立してきた。都政の安定感という意味では?」 東国原氏は「非常に厳しい。苦労すると思います」と即答します。 東国原氏「蓮舫さんが勝ったら、自・公・都ファがいちいちいちゃもんをつける。それに、安芸高田市みたいに石丸さんが議員に『恥を知れ』といっても東京では聞かない」 東国原氏は「安定感でいうとね……小池さんがやっぱり……いやあ……頭ひとつ抜けてるかなあ。だよね」とつぶやきます。 なお、都知事選の争点が作りにくい最大の問題は、都の財政が潤っているという点に集約されるようです。東国原氏と、東京都議会議員経験のあるMC鈴木は、蓮舫氏が訴える「行財政改革」は、都民に刺さらないだろうと一致します。 東国原氏「東京都の選挙でいちばん難しいのはそこ!東京都民は東京が裕福なことをあまりわかってないけど、地方から見たらこんなに裕福なところはない」 たとえば大阪維新の会が熱烈な支持を獲得したのは、大阪が財政に大きな問題を抱えながら、地下鉄やバスの運転手のような現業職の平均給与が民間よりかなり高額だったことにあります。 東国原氏「大阪は財政ヤバい、その中で公務員がひどいお金の使い方をしていることが問題になった。東京都で行財政改革は一丁目一番地じゃないですわ」 たとえば、都庁などを活かしたプロジェクションマッピングの事業。都庁で16億円、ほかを含めると48億円にのぼる予算規模ですが、反対する人がいたとしても、「いいんじゃない」と言う人が多数ではないかと東国原氏はにらみます。 東国原氏「宮崎からしたらあんな無駄遣いないわ!48億円もあったら、子どもたち全員給食タダや。保育料から授業料ぜんぶタダにできますわ」
最後に、今回の東京都知事選で、立候補者数が今回過去最高となったことについて、東国原氏は「出過ぎは困ったなと思うけれど、選択肢が増えるのは肯定的」と前向きに捉えます。 NHK党のポスター枠「販売」行為に対しても、「誰もやらなかったことを突いてくるのはひとつの問題提起」と冷静に捉えます。 東国原氏「立花くんたちのチャレンジは、法が整備されていないということ。公職選挙法が変わる。デジタル化やIT化に変わるひとつのきっかけ」 東国原氏は、今回の都知事選が「選挙のあり方について問題提起をする場にもなりうる」と締めくくりました。