【東京都知事選挙2024】私たちはいかに投票先を選ぶべきか(3つのススメ)
受けて立つ、小池百合子都知事の「横綱相撲」感
続いては現職の小池百合子氏についてです。 東国原氏「まあ横綱ですね。百戦錬磨ですわ。したたかだなあ」 東国原氏は、小池氏の「したたかさ」のポイントを3つ示します。 ひとつ目は、蓮舫氏の立候補会見の際に「私は公務がありますから」とコメントをせずいったん引いた上で、一段落したあとに、ぎりぎりを狙っての出馬宣言したところ。 しかも、出馬会見はリモートで実施。「現代的でスマートだし、何よりフリーの記者の嫌な質問を避ける意図があったんじゃないか。非常に効率がいい」と頷きます。 2点目は「同時に、最近公務に専念されてるじゃないですか」とコメント。現職にしかできない、公務に専念する映像が報道されるのは「イコール、事実上の選挙運動になる」と指摘します。 東国原氏「狛江の防災訓練だとか……ああいうのを見せるじゃないですか」 3つ目は、非課税世帯に1万円分の商品券などを配布した「物価高騰対策臨時くらし応援事業」です。 東国原氏「急に、あんなのねえ、ふつうこのタイミングでするか?あれは公務なんですよ、東京都の政策なので」 東国原氏は「絶対選挙運動ではない」と強調しつつも、「我々プロから見たらうまいなあ、選挙運動だなあ、緑のたぬきだなあと思いますよ」と感嘆します。 MC鈴木は、8年前はチャレンジャーだった小池氏のディフェンス力について尋ねます。 東国原氏は、「2016年の背水の陣の戦い方は見事でしたね」と振り返ります。 まずは、「都議会の中にブラックボックスがある。自民党が政治を歪めている」と述べ、対立軸をはっきり打ち立てた点です。「二項対立で敵を作る手法は、小泉純一郎氏の真似が見事にハマった」と指摘します。 8年前の小池氏には、こんなエピソードもありました。 東国原氏「びっくりしたのは2016年、『私が都知事に当選したら、いちばん最初に都議会の解散をします』って。僕、椅子から転げ落ちましたね。はあ?って。この人は地方自治を知らないんだって」 しかし、「すぐ修正されて、勉強されたんだと思う」と、「風の読み方、自分の置き方、キャラクターの作り方だったは見事だった」と振り返ります。 その後、希望の党の件もありましたが「都政は議会の承認が必要。都議会を4年、8年回して、多数派を形成しないと政策が進まないことをよく勉強された」と評価します。 今回も「自民党、都ファ、公明党なしでは議会が成立しないことはわかっている」として、自民党を出さない戦略を取っていると分析します。 東国原氏「自民党をステルスにするんですよ。ステルスの応援って初めて聞きました。応援してるのどうなの」 MC鈴木「しかも自民党がステルスになる状況なんてなかなかないですものね」