【バスケ】約2か月ぶりに復帰の渡邊雄太がアジャストしていくべき2つの壁「ゲームシェイプに戻すためにはゲームをするしかない」【Bリーグ】
初のバック・トゥ・バック「今日も足をつるかと思って…」
「僕たち選手はプレーしてなんぼなので、ケガでプレーできないのは何よりもストレスが溜まりますし、気持ち的に落ち込む部分もあります。この2日間、とにかくプレーできたことはすごく良かったです」 バイウィークが明け、レギュラーシーズンが再開したB1リーグ2024-25シーズン。ホームに琉球ゴールデンキングスを迎えての2連戦を戦い抜き、千葉ジェッツの渡邊雄太は安どの表情を見せた。6シーズンにわたるNBAの旅路を終え、千葉Jに電撃加入した渡邊だったが、宇都宮ブレックスとの開幕2戦目で足首に重度の捻挫を負い、以降のレギュラーシーズンと日本代表戦を欠場。彼にとって、この琉球とのシリーズは約2か月ぶりのとなる実戦の場だった。 迎えたゲーム1は3Qに一気に突き放した千葉Jが77-65で快勝し、渡邊自身も約28分のプレータイムで8得点、7リバウンド。フィールドゴールこそ4/15(3Pは0/5)と低調に終わったが、ダンク2本で会場を沸かせるなど、トータルするとまずまずの活躍を見せた。 2戦目は苦しんだ。前日同様に琉球はペイントエリアで得点を重ねつつ、ゲーム1では決まっていなかった3Pシュートを松脇圭志と荒川颯が前半で3本ずつ射抜く。ケヴェ・アルマや岸本隆一の積極的なペイントアタックも効果的に決まり、前半を終えて42-45と千葉Jはリードを許す展開だった。 「自分たちも相当気合いを入れていたつもりだったんですけど、1Qの入り方をはじめ、前半は特に向こうのペースでバスケをされた感覚でした」。渡邊は前半をこう振り返る。 最終盤まで接戦が続き、最後は富樫勇樹の連続7得点で一気に突き放して勝利(93-80)したものの「もしこれアウェーだったら同じような展開にはなっていなかった可能性も全然あります」と渡邊。ヴィック・ローを欠きながらもこれだけの好ゲームを展開した琉球へのリスペクトと、自分たちへの危機感──その両側面を感じさせる言葉だった。 千葉Jデビューからわずか2試合で戦線離脱してしまった渡邊にとっては、コンディションを戻すことはもちろん、Bリーグのスケジュールや選手個々のプレースタイルにアジャストするための時間を失ってしまったことも大きかった。特に同じ相手との連戦が毎週末行われるBリーグのスケジュールは世界的にもかなり珍しい。 渡邊は「NBAでも年間10試合ぐらいはバック・トゥ・バック(連戦)がありますが、Bリーグは毎週末がそうなので、そこに対しての体(コンディション)の持って行き方は結構大変だったりしますし、昨日の試合では足がつってしまったので、今日もつるんじゃないかと思って、途中ヒヤッとする場面も何回かありました」と話していた。 全力でプレーしたいけれど、まだ完全なゲームシェイプではないために、無意識にセーブしてしまっている。「昨日足をつったり、今日もそれを怖がったりしている時点でゲームシェイプとはかけ離れている状態なので、そこは1日でも早く戻さないといけないところ」と渡邊。そのためにも、とにかくゲームをこなしていくことが重要だと言う。「今月はここに水曜日の試合も挟まったりと、タフなスケジュールが続くので、しっかりと体を…昨日も言ったんですけど、ゲームシェイプに戻すためにはゲームをするしかないと僕は思っているので、昨日が28分で今日が33分プレーできたのは好材料だったかなと思います」