下水や生ゴミ級!?「日本人は口がクサイ説」の原因と解決法を口臭ケアの専門家が解説
日頃から意識したい。口臭を抑制する具体策は?
――生活習慣で気を付けることはありますか? 唾液の源は水ですので、水分補給には気を付けたいですね。ただ水分を摂れば良いのではなく、実は水分補給のタイミングが重要です。体が乾燥する時を知り、そのタイミングで水分補給しましょう。あまり知られていませんが、食間は体が乾燥します。食後一時間くらいから体の中の水がなくなるんですね。 ですから、食事と食事の間、食後2~3時間後を目安に、コップ一杯(200CC程度)の水の摂取を習慣にすることで、唾液が出やすくなる環境を保つことができます。 ――先生が普段実践している口臭ケアを教えてください! 実は今、口の中にガムが入っています。 唾液は、口が動いているときや、異物が入っているときにたくさん分泌されます。私が今やっている「ガム法」は、ガムを口の中にずっと入れておくことで異物の刺激により、唾液が出やすくなります。 会話中は上の奥歯と頬の間にガムを挟んでおきます。そうすることで、頬の内側にある大きな唾液腺が刺激されて、唾液が分泌されやすくなるんです。これによって、口腔乾燥を防ぐことができます。 ――それは簡単ですね。 入れておくだけでなく、ときどきガムを噛めばさらに唾液量は増えます。ただし長時間入れておくので、砂糖が入っていない硬いガムを選ぶようにしましょう。 それからOCEANS世代に耳寄りな情報があります。「おじさんは口が臭い」というイメージを持たれがちですが、実は30代40代の男性よりも20代女性の方が、口臭レベルが高いという報告(※口臭白書 2019)があります。 臭くないのに臭いと気にしてしまう場合も多いので、この機会に口臭の知識を深めましょう。 ◇ 口臭は、誰にでも起こる事象。しかし気にしすぎてケアをやりすぎても逆効果になることもある。正しい口臭ケアで、接近戦に備えていこう! アントレース、荒木奈々=取材・文
OCEANS編集部