J1優勝争いは次節天王山…クロスで脅威与える町田MF相馬勇紀「攻撃陣が奮起して勝ちたい」
[9.21 J1第31節 町田 0-0 札幌 Gスタ] FC町田ゼルビアは0-0で迎えた試合終盤、途中出場のMF相馬勇紀のキレ味あふれるドリブルと質の高いクロスで攻勢を狙ったが、ゴールを奪うことができなかった。試合後、復帰2試合目の相馬は「単純に得点に絡むような仕事をしようと思っていたけど引き分けなので悔しい」と率直な心境を語った。 【写真】森保監督、スプリンクラーから子どもを助けて猛ダッシュ 今夏、名古屋から町田に加入した相馬は、負傷のため8月中旬から下旬にかけて欠場が続いていたが、国際Aマッチウィーク明けのJ1前節・福岡戦(◯3-0)で戦線に復帰。今節にかけて2試合連続で途中出場し、優勝争いの佳境に向けてコンディションを仕上げてきている。 札幌戦では後半22分から投入されると、鋭いドリブルで左サイドを打開しつつ、縦に抜き切ってからの左足クロスと中に切り込んでの右足クロスでチャンスを次々に演出。FWミッチェル・デュークの決定的なヘディングシュートを導くなど、ゴールの可能性を感じさせていた。 ターゲットとなる選手については練習中に特徴を掴むだけでなく、練習外で過去のゴールシーンなどもチェックすることで徐々に手応えを獲得しつつある様子。「(藤尾)翔太だったりデュークだったり、町田の選手の特徴に合わせられるようになってきた。前の試合よりはかなり合ってきている」とも口にする。 もっとも、この日はチーム全体が無得点に終わっており、満足した様子はない。「可能性は結構上がっていたと思うのでポジティブに捉えつつ、でも結局点が取れないと意味がないのでもっと突き詰めてやれるところだと思う」と述べ、悲願の優勝に向かって妥協なき姿勢で進んでいくつもりだ。 「優勝したいし、するために来た。ただ優勝だけ見ても意味がないので、目の前の試合を見ていきたい。プロに入ってから優勝争いはしたことがないけど、今まで自分がサッカーをやってきた中でこういう試合は必ずある。その後にどう踏ん張って勝ちに持っていけるかが大切」 そう語る相馬だが、奇しくも次節は現在2位で、今節の結果次第で首位浮上の可能性がある広島との一戦。優勝争いを大きく左右する大一番になりそうだ。 敵地での次節を見据えた相馬は「世間的に言われる6ポイントゲーム。他のチームがどうなるかはわからないけど、いま首位と2位のチームとして大一番になる」と断言。「ターニングポイントは絶対にリーグの中ではあるし、その試合が次だと思う。勝ち点3だけを目指して頑張りたい。守備陣がずっとゼロに抑えてきてくれているので、攻撃陣が奮起して勝ちたい」とモチベーションを燃やしていた。