ニュルのラップタイムも先代モデルより8.7秒短縮

ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでテスト走行する、新型ポルシェ 911。

ポルシェ AGは、ハイブリッドドライブを搭載したポルシェ 911の開発を進めていたが、さまざまなテストのプログラムを経て、開発は順調に完了。2024年5月28日（火）の22時（日本時間）にデジタル ワールドプレミアすると発表した。 【写真はこちら】ドバイでテスト中の新型ポルシェ 911。テスト風景の動画もアップされているので、その走りとサウンドを確認しておきたい。（全9枚）

ポルシェ 911の次期（大幅改良）モデルはハイブリッド化されるであろうということは、既に周知の事実となっていた。911および718モデルライン担当副社長のフランク・モーザーは、以下のように語っている。 「当社のアイコンが61年の歴史の中で初めて、ハイブリッドドライブシステムを市販モデルの911に搭載します。この革新的なパフォーマンス ハイブリッドは911をさらにダイナミックなものにします。私達は、ドバイでのテストの最終段階のように、極寒の寒さから灼熱の暑さまでさまざまな事態を想定して、世界中のあらゆる条件下でテストを行いました。新型911は、ドライブトレーンの負荷が高い峠道の過酷な状況でも、あるいはストップ&ゴーの多い市街地の交通環境でも、最も困難な課題を見事に克服しています。当社のエンジニアとテストドライバーは合計500万km以上の開発走行を記録しました」 新型911の開発において、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのテストとチューニングは常に特別な意味があった。ポルシェブランド アンバサダーのイェルク・ベルクマイスターは、パフォーマンステストの過程で先代モデルを8.7秒上回る、7分16秒934のラップタイムを記録した。なお、テスト車両は標準ロードタイヤに加え、数世代前の911からオプション設定されている、高速走行時のダウンフォースを高める固定式リアウイングを備えたエアロキットを装着している。 「新しい911は、サーキットでもかなり速くなりました。グリップの向上、パワーの大幅な増大、そしてパフォーマンスハイブリッドの自然なレスポンスも大きなメリットです」 と、ベルクマイスターは語った。ドバイやニュルブルクリンクでのテスト風景の動画もアップされているので、その走りとサウンドを確認しておきたい。 https://newstv.porsche.com/de/embed/278959.html こうして、市街地や田舎道、サーキットなどでの広範なテストを終えて開発の終了した新型ポルシェ 911は、いよいよ2024年5月28日（火）の22時（日本時間）に、ポルシェ ニュースルームおよびYouTubeのポルシェチャンネルなどで放送される。その後、オンデマンドでの試聴も可能になる。スペックなどの詳細は、ワールドプレミア時に発表されるはず。ポルシェが満を持して911に搭載するハイブリッドドライブシステム。そのパフォーマンスが知らされる日は、もうすぐだ。