「年金が少ないかも…」iDeCoで老後に備えられる?金融機関の選び方つき
iDeCoで老後資金をいくら準備できる?シミュレーション結果
iDeCoでいくら貯まるかは、金融機関などのホームページで簡単に試算できます。次のモデルケースで、いくら貯まるかをシミュレーションしてみます。 ・加入年齢:20歳・30歳・40歳・50歳 ・積立終了年齢:60歳 ・毎月の掛金:2万円 ・運用利回り:3%・5% ・年収:500万円(所得税や住民税の節税効果を試算するために使用) 運用利回りごとに試算すると、60歳時点での貯蓄額は次のようになりました。 ●運用利回り3%のときの60歳時貯蓄額 【加入年齢・掛金総額・貯蓄額・所得税や住民税の軽減効果・非課税となった運用益】 ・20歳:960万円・約1839万円・約192万円・約179万円 ・30歳:720万円・約1160万円・約144万円・約89万円 ・40歳:480万円・約655万円・約96万円・約36万円 ・50歳:240万円・約280万円・約48万円・約8万円 ●運用利回り5%のときの60歳時貯蓄額 【加入年齢・掛金総額・貯蓄額・所得税や住民税の軽減効果・非課税となった運用益】 ・20歳:960万円・約2977万円・約192万円・約410万円 ・30歳:720万円・約1637万円・約144万円・約186万円 ・40歳:480万円・約815万円・約96万円・約68万円 ・50歳:240万円・約310万円・約48万円・約14万円 複利効果により、加入期間が長いほど貯蓄額は大きく増えます。 運用に慣れる意味も含めて、掛金は少額でも、できるだけ若いうちにiDeCoに加入することがおすすめです。 50歳の人であっても、掛金を増やしたり積立を65歳まで続けたりすることで、貯蓄額を増やすことは可能です。 ただしリスクもあがることは押さえておきましょう。
iDeCoの金融機関の選び方
iDeCoで金融機関を選択するときは、次の3点に注意しましょう。 ・口座管理や運用にかかるコスト ・利用できる運用商品 ・各種サービス iDeCoの利用には、口座管理や運用にかかるコストなどを手数料として金融機関に支払わなければなりません。 金融機関によって手数料は異なるため、手数料の安い金融機関を選択することで、長期的な運用利回りを高められます。 また、金融機関によって利用できる運用商品も異なります。事前確認の上、商品の品ぞろえが豊富な金融機関や、投資したい分野の運用商品が充実した金融機関などを選択しましょう。 最後に、各金融機関のサービス内容も確認しておきましょう。主なポイントは次の通りです。 ・対面での相談ができるか ・土日や夜間のサポート体制はあるか ・運用商品の入れ替えや配分変更などの手続きは簡単にできるか ・情報提供が充実しているか など 数十年に及び長期間利用することになるため、金融機関は慎重に選びましょう。