民進代表選、枝野幸男氏が出馬表明会見(全文1)遠からず政権を奪い返す決意
代表戦、安倍総理を競う上でどちらが先頭に立ったほうがより強いのか
私は、一部の皆さんからは古い顔のように見られているようでありますが、今、53歳であります。先日の自民党の党三役人事、内閣改造を見ておりましたら、自民党三役や閣僚の中に入っても若いほうから2番目であります。これまで3人の党首を幹事長として、あるいは官房長官として支えてきましたが、代表選挙には初めての挑戦であります。この間、何度もあった厳しい局面でそれに立ち向かい、苦闘するリーダーを一番そばで、一番長く支えてきたのが私だと自負しております。 特に東日本大震災のときには責任の重大さに、率直に言って何度となく逃げ出したくなる思いに駆られました。いくつもの困難な場面から逃げることなく、リーダーを支え続けることができたのは、そんな私を支えてくれている周囲の皆さんのおかげでありますが、こうした貴重な経験をこの民進党にとって一番厳しい局面で逃げることなく生かすことが、私に課せられた責任であると思っています。 昨日、出馬表明された前原さんとは、初当選以来、厳しい道を共に歩いてきた仲間であります。私の記憶が間違ってなければ、24年も前のことなんですが、初当選前、日本新党の本部に立候補予定者が集まったときに、最初に会話を交わしたのが前原さんでした。前原さんはすでに京都府議会議員として政治の世界を経験していましたので、いろいろと教えてもらいました。共に独身で初当選し、今は妻とそして前原さんの奥さまも含め、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいております。 そんな前原さんと厳しい状況とはいえ、野党第1党の党首選挙、つまり総理を目指す準決勝を競えることは感慨無量であります。しかしこの代表選挙の相手は、安倍総理であり自民党です。同志である前原さんと競うのではありません。安倍総理を競う上でどちらが先頭に立ったほうがより強いのか。そのことを皆さんに判断いただき、その結果に基づいて共に自民党に立ち向かっていかなければなりません。どのような結果になっても、私はこれまで24年間と同様に、そしてその間に築いてきた友情に基づいて前原さんと力を合わせ、政権を担いうる政党へと民進党を前進させ、遠からず政権を奪い返す決意であります。 ご覧の皆さん、そして報道の皆さん、ぜひきのうの前原さんの決意、そして私の決意を踏まえて、準決勝にふさわしい代表選挙になるよう、見守りいただき、報道いただきますようお願いを申し上げて私の決意表明とさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。 では、ご質問のある方、どうぞ。どうぞ。マイクを回します。 【連載】民進代表選、枝野幸男氏が出馬表明会見 全文2へ続く