台風7号発達しながら北上 北・東日本は雷雨注意 西日本は猛暑続く
きょう(水)午後も、北・東日本は大気の状態が不安定で、雷雲が発達しやすい見込み。局地的に激しい雷雨となるため、落雷や突風、道路の冠水などに注意が必要だ。また、西日本を中心に猛烈な暑さが続くため、広い範囲で熱中症に警戒が必要となる。日本の南にある台風7号の動きに対しても、さらに注意を強めるようにしたい。
大気不安定・猛暑
北日本は台風5号から変わった熱帯低気圧の影響で、依然として雨の降りやすい状況となっている。東北の太平洋側はこれまでの大雨の影響が残っているため、少しの雨でも土砂災害や河川の増水・氾濫に警戒・注意が必要だ。東日本も内陸を中心に、今夜にかけて激しい雷雨の所がある見込み。西日本も局地的に雷雲が発達するため、急な天気変化に注意が必要となる。
東海から西の各地は、最高気温が35℃以上の猛暑日が続き、大阪は39℃まで上がる見込み。きょう(水)は西日本を中心に、30以上もの都府県に熱中症警戒アラートが発表されている。北日本も朝から気温が高く、この方面も蒸し暑い状態が続きそうだ。全国的に長引く暑さに疲労が積み重なっている状況だが、次の台風の接近に気を張り詰める必要がある。
影響大きい台風
台風7号はきょう(水)夕方~夜に、小笠原諸島に最も近づく見込み。小笠原諸島は高波に警戒が必要で、土砂災害や強風にも注意・警戒が必要となる。台風はあす15日(木)は、さらに発達しながら北上するため、伊豆諸島は昼過ぎから非常に強い風が吹き、夜遅くからは一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く見込み。
台風は16日(金)~17日(土)にかけて、暴風域を伴い強い勢力を保ったまま、関東や東北の太平洋側に接近するおそれがある。大雨や暴風、高波により、交通機関などに大きく影響すると予想されるため、今後も最新の台風情報に注意が必要だ。関東はベランダや庭周辺の飛ばされやすい物の片づけなどを、きょう、あす(木)の日中までに済ませるようにしたい。 (気象予報士・高橋和也)