「安さだけ」とは言わせない!“しまむら”イメージ激変の商品改革
客が思わず買い過ぎる~「ついで買い」で売り上げアップ
しまむらには客が思わずたくさん買ってしまう秘策がある。しまむらのオンラインストアで商品を購入すると、自宅配送も可能だが、送料がかかる。しまむらでは8割以上の客が送料なしの店舗受け取りを選ぶという。 店舗受け取りなら試着も可能で、サイズや似合うかどうかも確認できる。この段階で購入をやめてもOKだ。 商品を受け取った客が、せっかく来たからと店内をブラブラし、商品を見て回る。これこそがしまむらの狙いで、オンラインストアの利用客に「ついで買い」をしてもらうのだ。実際、こうした客の平均購入額は通常の客より1200円高くなっていると言う。 オンラインと実店舗の相乗効果を図る秘策で売り上げアップに成功している。 ※価格は放送時の金額です。 ~村上龍の編集後記~ トランクに商品を詰めたサプライヤーの群れ。「しまむらで服を売って欲しい」というサプライヤーの群れだ。バイヤーが電卓を叩き、値の交渉をする。しまむらの売上高は6000億円を超える。そんな企業が電卓を叩いて、値の交渉をするだろうか。鈴木さんに聞くと、昔からやっていましたと言う。電卓ではなく、ソロバンでやっていたのだろう。最近はヤングカジュアルや、50代以上向けブランドが好調らしい。ブランドを買いたくて買えない女性たちが代替品として頼った。しまむらは、庶民の味方だ。そして経済を支えるのは庶民だ。 <出演者略歴> 鈴木誠(すずき・まこと)1965年、東京都生まれ。1989年、しまむら入社。2004年、物流部長就任。2011年、取締役就任。その後、物流部やシステム開発部トップとして活動し、2015年、執行役員就任。2020年、代表取締役社長就任。 ※「カンブリア宮殿」より
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