2022大卒就活解禁~コロナ禍、地方大学がなすべき教育とキャリア支援を考える
コロナ感染を防ぐためビデオ会議システムを活用、集団討論のポイント指導や面接練習を行う担当教官(右)とゼミ生9人。やり取りは数時間にわたった=2020年3月、青森市の青森中央学院大学
COVID-19の原因ウィルスであるSARS-CoV-2が、接触感染や飛沫感染、また可能性として空気感染によって、人から人へと広がっていくのはパンデミックに至る感染症の特徴といえる。ワクチンや治療薬が手に入るまでには年単位の時間が必要とされる中、現在の私たちの対応はマスク着用と密閉・密集・密接の回避、手洗いや手指消毒などを基本にした公衆衛生学的な手法が中心だが、例えワクチンや治療薬が確立されても、そのようなことは必要だ。そんな中、大学ではオンライン授業が、また特に大都市の企業等ではいわゆるテレワークが導入された。オンライン授業は当然のことながら実習には不向きで、少人数で討論や言葉のやり取りを重視するような授業を目指す上でも理想的とはいえない。青森中央学院大学においてもオンライン授業のための準備ができたことは、実際の活用が一部にとどまったものの、今後のために有益であったのは間違いない。巷間いわれている第3波のような事態への対応もさることながら、実際の授業時間外の予習、復習への活用も考えられる。オンライン授業への取り組みを一時的なものに終わらせないことが重要と認識している。(佐藤敬・青森中央学院大学学長、医学博士)
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