途中出場の19歳、谷川萌々子が救う

土壇場で圧巻の活躍を見せた谷川（12番）。写真：金子拓弥（サッカーダイジェスト写真部／JMPA代表撮影）

　池田太監督が率いるなでしこジャパンは現地時間７月28日、パリ五輪のグループステージ第２戦で、南米王者のブラジルと対戦。２－１で大激戦をモノにした。 【厳選ショット】後半ATに熊谷のPK弾＆谷川のゴラッソで劇的な逆転！なでしこ、念願のグループステージ１勝目！｜パリ五輪GS第２節 なでしこジャパン２－１ブラジル女子代表 　日本は45＋３分にPKを獲得するも、田中美南が痛恨の失敗。先制の大チャンスを逃すと、56分に６回目の五輪を戦う38歳の女王マルタのスルーパスから、ジェニファーにネットを揺らされ、逆に先制を許す。 　ビハインドを負い、必死に反撃に出るが、チャンスを活かせず、時間だけが経過する。０－１でのタイムアップが迫るなか、90＋２分に途中出場の19歳、谷川萌々子の仕掛けから再びPKを奪取。今度はキャプテンの熊谷紗希がきっちり決め、土壇場で同点に追いつく。 　これで息を吹き返すと、90＋６分に谷川が相手GKが前に出ているのを見逃さず、芸術的なロングシュートで勝ち越し点をマーク。日本サッカー史に残る逆転勝利を掴んだ。 　池田監督は試合後のインタビューで、「前半のチャンスもありましたけど、そこからまたハーフタイムに気持ちを切り替えてしっかり戦ってくれました。ビハインドになった時もチームで戦う狙いをしっかりと最後まで（持って）、そして逆転できて、本当に素晴らしい選手たちだなと思います」と誇らしげに語った。 　また、「谷川選手が入って、素晴らしいプレーがあったんじゃないでしょうか」と振られた際には、「そうですね。彼女だけじゃなくて、交代した選手もしっかり自分の役割をやってくれました」と伝えた。 　ナイジェリアとのグループステージ最終戦はすぐにやってくる。指揮官は最後に「また中２日でナイジェリア戦に向けて準備していきたいです」と気を引き締めた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部