目的がお金を増やすことなら、退屈なほうがいい

責任のある投資とは、楽しいものではない。紙吹雪が舞うと株式取引が楽しくなるかもしれないが、株式市場への投資という行為は退屈であるべきだ。 長期的に見て、分散化されたポートフォリオを買ってずっと維持する戦略のほうが、頻繁に取引を繰り返すよりも安全で、しかも得られる利益が多くなる。これまで、株式市場の年間平均収益率はおよそ10％だった。株式の選別やスポーツへの賭けのようなスリルはないが、分散化ポートフォリオは大幅に少ないリスクで資産を持続的に育てる手段となる。 たとえば、あなたは毎月20ドル（約3000円）をスポーツに賭けているとしよう。もし、その代わりにS&P 500を追跡するインデックスファンドに毎月20ドルを投じれば、1年後にはおよそ250ドル（約3万7500円）になる（$20 x 12 *0.1）。5年後には1500ドル（約22万5000円）を超え、10年後にはほぼ4000ドル（約60万円）になっている。でも、もし損失が出たら？ 何もしなくていい。その損失分も、時間とともに取り戻せるに違いない。 手始めに、自分の目標と経済状況に合った明確なファイナンス計画を立ててみよう。そのとき、自分がどれほどのリスクを許容できるかを理解して、自分の目標に適した投資戦略を立てることを心がける。手軽な方法を探しているなら、ロボアドバイザーのどれかを活用しよう。ポートフォリオを作成さえすれば、あとは何もしなくても自動で管理し、長期投資を容易にしてくれる。 ※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。