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スポーツベッティングとギャンブルは、スマートフォンでできるようになったこともあり、投資と同じようなものに見える。 だが、そうした刺激的なものとは対照的に、株式市場への投資はむしろ退屈であるべきだ。 通常、一獲千金を狙う誘惑に負けずに、分散させたポートフォリオに長期的に投資するのが最善の策となる。 ギャンブルはハイリスクで、刺激的で、場合によっては全財産を失う理由にもなる。トレーダーのなかには、まるでスポーツの結果に賭けるかのように株式市場に挑む人もいるが、実際のところ、スポーツと株式市場のあいだに共通点はほとんどない。 「優れた投資は刺激が少なく、ギャンブルは刺激が多い」。そう、ファイナンシャルプランナーで、ベターメント（Betterment）社で行動ファイナンスおよび投資部門の副社長を務めるダン・イーガン氏は、Business Insiderに説明する。 どちらもお金を増やすために結果を予測する。どちらも統計を用いて分析する。どちらも少数の選ばれた者にこそ大金を約束する。では、スポーツベッティングと投資の違いは何だろうか？ その答えを以下にまとめた。

スマホで散財がかつてないほど簡単に

イーガン氏は、スマートフォンの普及によって、人々はリスクの高い賭けに出たり、株式市場に対して感情的に反応したりすることが増えたと指摘する。 人気のオンライン・ギャンブルサイトと同じで、いくつかのモバイル投資プラットフォームもゲーミフィケーション技術を応用しているからだ。投資家をリスクの高い戦略へと誘導しながら、ライバルの多いリーダーボードの順位を上げさせたり、アプリ内実績を獲得させたりしている。その際に、実際のお金が使われていることを忘れさせようとしているのだ。 その最たる例がアメリカで人気の投資アプリ「ロビンフッド（Robinhood）」だ。2020年、マサチューセッツ州の規制当局によってゲーミフィケーション戦術を用いて不慣れな投資家を誘惑および操作していると訴えられるまで、同サイトでは投資家が取引を行なうたびに、画面上に祝いの紙吹雪が舞った。2024年、ロビンフッドは和解に応じて同機能を削除し、750万ドル（約11億2500万円）の罰金を支払った。