J1リーグ連覇の神戸・吉田孝行監督「俺たちが一番強かった」 シーズン2冠の快挙に飛び上がって大喜び
◇明治安田J1リーグ最終節 神戸-湘南(2024年12月8日 ノエスタ) 明治安田J1リーグは各地で最終節が行われ、神戸がホームで湘南を下し、史上6クラブ目のリーグ連覇を達成した。吉田孝行監督(47)は「俺たちが一番、俺たちが強かった」と喜びを爆発させた。 【写真】湘南・福田のシュートを倒れ込みながらセーブする神戸・前川(撮影・中辻 颯太) 三つ巴の争いを制した。最終節を前に優勝の可能性を残したのは、連覇を狙う首位・神戸、9年ぶり4度目の制覇を目指す2位・広島、初のJ1挑戦で初優勝を見据える3位・町田。最終節で3クラブが優勝を争うのは、14年にG大阪、浦和、鹿島が死闘を演じて以来10年ぶりとなった。 試合は前半26分、右サイドからDF酒井高徳がクロスを入れると、FW武藤嘉紀が反応してヘディングシュート。これはGKに阻まれたものの、こぼれ球をFW宮代大聖が押し込み先制に成功した。43分にはFW佐々木大樹のパスに武藤が合わせ、リードを広げた。後半25分にはMF扇原貴宏が左足でネットを揺らし、今季初ゴールが連覇を大きく引き寄せる貴重な追加点となった。 神戸は今季、天皇杯で5季ぶり2度目の大会制覇を達成。リーグ戦との2冠を果たした。吉田監督は試合終了を告げるホイッスルを聞いた瞬間、飛び上がって大喜び。感涙する選手、スタッフと抱き合った。インタビューでは「選手が立ち上がりから90分間、前へ前へプレーした。これが僕のサッカーだし、ヴィッセルのサッカー。体現してくれた選手に感謝します」と語った。 チームの強さについては「やるべきことを徹底したこと、基準というかこれをできなければ試合に出られない、いい競争でお互いに高め合ってきた。この過密日程でこれだけ多くの試合をできたのはチーム皆のおかげです。より多くの勝利を今季は手にした。皆のハードワークに感謝です」とした。